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 白亜の過去話のシリアスと仁と大鉄の青春グラフティ。
 白亜の過去話は第五巻。
 前巻にて登場した海有編は解決です。汐見の竜神の人だということですが、海有を含め一緒にいた少年や宮司、市長までも人間であり、神という存在の分御霊でした。

読者のみんなはお分かりだろうが、分御霊といえばざんげちゃんです。分御霊つながりでざんげちゃんと白亜が出会った最初のお話を二話連続で語ります。

 過去話はいきなりシリアスです。当時はまだざんげちゃんが白亜に憑依していない状態でした。白亜は昔からお化けが見えて、そのお化けは鳥の姿をしていたそうです。この鳥は白亜の母が病床に至り、弱っていくにつれて増えていきました。そして、母親は死亡。白亜の周りにも鳥が増えていきます。

 イジメられたんですね。
 仁との出会い。仁もお化けが見える体質なので二人は意気投合。これでフラグが立ったわけです。

 イジメが増え、「誰も自分を認めない」ということで自殺を図りますが、ここでざんげちゃんに身体をのっとられます。ざんげちゃんは友達も作るのですが、それは白亜自体の友達じゃないと考え、白亜とざんげちゃんはすれ違います。

 短い話ですが葛藤が描かれています。かなりシリアスですが、絵のタッチのおかげでどろどろした感じは無く、さらりと読み進めることができます。あと、全体的にセリフは多めで説明っぽい。

 ざんげちゃんは夜道で懺悔一回100円を始めていましたね。
 ここで、ざんげちゃんの作った友達に本来の白亜の姿を見せます。白亜はそれで友達がいなくなることを恐れていましたが、そんなことでは友達は離れませんでした。
 それからはいい感じでざんげちゃんと白亜はお互いの存在を両立しているようです。

 やっぱ1巻から4巻までに白亜の登場シーンが少なかったのは少し矛盾しているようにも思います。だって、仁にはざんげちゃんじゃくて、白亜のほうを見せればいいのに。
 後付けの設定というわけではないのでしょうが、ナギ中心の冒頭だったのでざんげちゃんに焦点を当てる間合いがなかったのかもしれません。


 次、第六巻。
 仁と大鉄がメインの話。男祭り。
 ここにきて主人公のキャラの掘り下げを行ったのには、おそらく主人公と周りの登場人物の関係を強くするためだと思います。ラブコメとしての面白さの中に謎の解明などミステリ的要素、「私は誰だ」というようなことや日本の神のあり方といった哲学的要素が盛り込まれた作品ですが、その中から見るといまいちキャラが立っていない(主人公との絡みが少ないこと)、そんな印象を受けます。他が光っているのに、そこだけ光っていないみたいに悪目立ちしちゃわないように、今回の巻があるのだと思います。

 不良になりたい仁は不良と恐れられている大鉄と仲良くなります。大鉄は仁に実は不良じゃないことを明かします。仁は不良じゃないことはまあよしとして、普通に友達やっていきますが、大鉄をよく思っていない連中が仁を囮に大鉄を苦しめようとします。仁は悪い連中にそそのかされ、教室の机や椅子を投げ飛ばしたり横暴な態度を取り、挙句の果てに止めに入ったつぐみの頬を殴り飛ばしてしまいます。

 前の巻であった、つぐみに謝るシーンはこれだったんですね。やはり、仁はトューピュアピュアボーイですなぁ。俺の書いたあらすじだと重い話に見えますけど、実際はコメディもあり、さして暗くなっていません。

 悪い連中に殴られそうになった仁を間一髪で大鉄が救います。
 それ以来、良い仲になったということです。

 過去話ですね。今回のメインの。
 他にも同人誌を書く話、仁がナギに恋をしていることを自覚する話があります。
 内面的部分、心情描写はかなりのもの。心情描写に力を入れている点では少女マンガに通ずるところもありますね。作者が女性だから、かもしれませんが、どちらにせよオタク向けであることは確かです。

 巻末の読みきり。
 5巻は白亜と若干リンク気味の話。
 まあ、契約とかコンプレックスとかそういう話。重いね。
 6巻は百合百合した話。
 やっぱ少女マンガらしいなァー。

 少女マンガもラノベも似ているのは心情描写の多さなんでしょうね。
 物語ばっかり語っていますが、俺がここまで読む真髄には萌えがあるからなんだよ!
 萌えポイント。海有が男だったこと。つぐみがジャージ&スカートのはにわファッションだったこと。白亜のロリ。
 ナギ、影うすいな。俺の中じゃ、つぐみ>>海有>>>>それ以外。

 この次の巻から発売されていません。なんか病気で手術したっぽい。今はゆっくり休んで、来年の春ごろには新刊を出してほしいですね。
 オタクに冷たい(というか東京発信のものを嫌う傾向の宮城県民なんだが)宮城県民を盛り上げるためにもかんなぎにはがんばってもらいたいです。バサラはやめてー。

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