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買い物に付き合った。
アベイルっていう服屋さん。
初めて入ったよ。なんか服以外にも靴とかサイフとかも売ってた。なんか、しまむらの傘下企業らしく、おねだん以上だった。
とりあえず、今日の出来事をノンフィクションで書こうか。
◆ ◆ ◆
午前10時、待ち合わせまであと30分だ。
うん、間に合う。超余裕。
俺は安堵の息を漏らそうにも心が躍っていて、ゆっくり安心なんてできなかった。一応だが、自分チェックはじめ。
服装……Gパンはイタリアのブランドかなにか。ベルトは福島だったか栃木だったか覚えてはいないが、イタチの仲間の毛皮を取り扱っている店でばあちゃんに買ってもらった牛革。イタチ似の、うーん、……ムンク? 白いシャツはコンバース。赤と白のチェック柄の上着はリービズ(?)。パンツはフィラ。ばっちりである。
サイフ……なかに1500円くらい入っている。昨日、コンプティーク買ったせいで金が足りない。こなたキャビネットは正直要らん。サイフはチェーンでベルトを通すひもんとこにつないである。
家の鍵……チャラチャラ言わせて、サイフと反対方向にぶらさげてある。学校のロッカーとかも混じっているので、少し重い。
携帯……あの子のアドが入ってる。マナーモードにしないでおく。いつもマナーモードのせいで気づきにくいのさ。
メガネ……どこだ? 机にもない。PCの前にもなければ、洗面所にもない。ダイニングにもこたつにもはたまたメガネケースの中にもない。付けてたっ!
髪……最近、切ったばかり。短過ぎる程度。
顔……アウト。
歯……歯並びさえ気にしなければ大丈夫。
目……悪い。
……おし、行くぜ。
15分ごろに家をでる。アベイルまでは10分くらいでつくから計画通りである。アベイルに行く途中、彼女からのメールがくる。内容を確認。
《台本持ってきてくれ》
あー、ギャルゲのね。
彼女には声優を頼んでいるのだ。高卒の後、家を継ぐと言っているが、俺はそんなことしてほしくない。彼女は声優になりたいという夢があるらしいのだ。俺は小説家になりたいし、大学だって東京の大学に行くつもりだ。だから、俺は彼女を連れて上京したいと考えている。彼女はそこで、声優の専門学校に通えばいいと思う。娘のために出せるお金ならあるだろう。できれば同棲もしてみたい、なんて。
とにかく俺は返信する。
《台本はまだだ。
シナリオしかできてない》
まだ完成度10%もいってないんだよ。
んで、その返信には把握したらしいのでアベイルへ急ぐ。
アベイル到着。誰もいない。そこで少し待つと、メールが一通来ていることに気づいた。
《自転車の鍵が見当たらない
すまん、遅れる》
ドジっ娘乙。
俺は頭の中で必死こいて鍵を探す姿を思い浮かべながら、もだえていた。メシウマなわけなのです。
店内でパララバを読む。もちろんブックカバーはしている、狼と香辛料のホロがプリントされたやつだけどなw
彼女到着。本をしまいつつ後を追う。俺はここでちゃんと彼女を観察しておくべきだったと後悔することになるのを知らなかった。
んでいろいろ見る。
服屋とか一年以上行ってないわけで、もしかすると俺は場違いなんじゃないかと心配になる。俺はメイトとかゲマズとかがお似合いなはずだ。
視界の縁に彼女の姿を視認するだけで、手汗がナイアガラ噴出だった。
そこから彼女の後ろをついて周ること20分くらい(もっと短かったかもしれない)。俺はゲームキャラの服装について調査にふけっていた。なるほどなるほど。
少し飽きてきたのは30分くらい経ってから。
携帯で部員にメール送ったりして40分。
ジャージみたいな服を見つけて、なにか自分にあった空気を見つけて60分。
もう11時半だった。
彼女は服を一着買った。お、これで帰れると思ったら、また服売り場の方へ行ってしまう。
まだ買うのか……orz
12時頃、彼女を発見。俺はなんとはなしに近づいてみると、色彩鮮やかなブラジャー(?)の群れにいた彼女を見てしまう。まずい、いきなり女物のエリアではないか。顔の表面が火照るような気がしてソッコー小物売り場へ逃げ込んだ。
小物売り場にはサイフやベルトがあった。バッグとかもクラスのイケてる系男子(男子校だから男子しかいないけど)が持ってるようなものばかりだ。クラス構成としては池面は窓際に群れているので、その対極側にいるのはいわゆるヲタ系やネクラ系などのインドアーズのたまり場だ。その廊下最前線、いちばん端にいるのが俺なワケだけど。彼女いてもそこは覆せないようだった。どうでもいいが、俺は30歳で魔法使いになれない人間なので、周りとは違うんだぜーって思わせたいのかもしれない。いやリアルに童貞っていう設定で学校生活は送るけどね。敵を作りたくはないのだよ。
……彼女が俺のそばにいた。しゃがんで、チェーンを覗いている。指輪みたいなのとかロザリオっぽいのとか。
「ねえ、さいとう。これとこれ、どっちがいいと思う?」
訊かれたよ。訊かれちゃったよ、まるで恋人みたいだ! 夢かも知れん。だが、俺のことは苗字で呼ぶのだよ残念ながら。いや、いいや名前だと気絶するかも知れん。
俺が答えようとすると電話が掛かる。彼女は電話に出て、会話中。会話終了。俺は手前のチェーンをゆびさして答えた。
「ほう」
それの説明を加えながら、カゴに放り込んだ。なんかよく分からんが、うれしかったのは事実だ。
指輪みたいなのも二人で選んだ。そのとき、お互いの手が触れ合いそうになってドキリとした。俺だけがとても緊張しているみたいだな、と思ったけど、彼女のほうも少しおっかなびっくりに手を引っ込めていたように見えた。体中熱いです……。
「キラキラしてるとカラスに襲われるなぁ」
彼女がぼそり。
「大丈夫だよ、あ~……」
俺もぼそり。
守ってやるよとか言いたかった。
そのとき、彼女の髪にキラリと光る髪飾りが目に入った。来るときは気づかなかったけど、なんか違和感。そうか、彼女が髪飾りなんてつけることは珍しいのだ。うん、中学のときも告白する前もこんな青色の石が輝いている可愛らしいヘアピンなんていちどもなかった。
自意識過剰かもしれないけど、もしかしたら今日のためにわざわざ? まさか、とは思いつつ、なにか言葉を探してみた。
「どうしたの髪飾り?」
やっと出た言葉は文脈が狂っている。
「あー、これ、100円100円」
いままでぼそぼそな口調だったのに、はっきりと聞こえた気がした。100円だからなんだよ。100円だから、安いから可愛くないとか言いたいのか。そんなことない。少しオシャレしてきた君は十分俺の心を締め付けているよ。
なんか言えよ俺。なんか言え、なんか!
「カラスにやられちゃうかもナ……」
orz
バカス俺。だめじゃん。この後に俺が守るとも連携できたのに!
それからアベイルでの買い物は終わった。
そう、――アベイルでの、だ。
となりにはシャングルというお店がある。正直、名前はうろ覚えで、ジャングルとかシャングリラとかしか頭に浮かんでこなくて、それを口走りそうになっていた。
まだ買い物か……。
男は女に待たされる、というのは本当らしい。
でも彼女はすぐ戻ってきてくれた。だって、シャングルってファンシーなの多いじゃん。俺とか異物以外の何者でもないお( ´・ω・`)
帰ることになった。
「このあとどーすんの」
俺の問い。
「んじゃぁ……」
めし食いに行こうと誘え俺!
カラオケでもいいぞ俺!
彼女が先に口を開く。
「……帰るか」
なんか言えよ――――――――ッッ!!!!!
しかもなんか少ししょんぼりしたような声だったし。
「そう、だな」
俺も首肯しつつ、ちゃっかり反対意見を出さなかった。
「じゃあな」
彼女は帰ってしまった。
「んじゃ」
俺も帰ることにした。
帰りのセブンイレブンでうどんを買う。昼飯だ。負け丼にしてやらぁ。
レジの手前、携帯が鳴る。この曲……まずいっ!
♪とゅりまはぁキミを近ーくでだれより感じぃたぁい♪
俺の周りには背の高い男の人と、その妻と幼女二名。
携帯、ポケットだ。早く取り出せ。慣れないGパンなんてはくから、携帯が上手く取り出せない。
♪ひとみぃとじてぇ、すなーおなきもちで♪
まてぇ、幼女がこっちを見てる。目が合ったもん……かわいいなぁ……。
♪きしめえええええええええええええええええええええええええ♪
俺きめぇ。
男の人と女の人がこっち見てます。やめて、その視線痛いから。
邪気眼を開眼させ俺は無心に帰ることにし、さっさと負け丼を買って帰ったのだった。
彼氏はキモ面、ずばりヲタク。
彼女は美少女、じつは腐女子。
それなんてエロゲなカップリングの恋路は始まったばかり――
買い物に付き合った。
アベイルっていう服屋さん。
初めて入ったよ。なんか服以外にも靴とかサイフとかも売ってた。なんか、しまむらの傘下企業らしく、おねだん以上だった。
とりあえず、今日の出来事をノンフィクションで書こうか。
◆ ◆ ◆
午前10時、待ち合わせまであと30分だ。
うん、間に合う。超余裕。
俺は安堵の息を漏らそうにも心が躍っていて、ゆっくり安心なんてできなかった。一応だが、自分チェックはじめ。
服装……Gパンはイタリアのブランドかなにか。ベルトは福島だったか栃木だったか覚えてはいないが、イタチの仲間の毛皮を取り扱っている店でばあちゃんに買ってもらった牛革。イタチ似の、うーん、……ムンク? 白いシャツはコンバース。赤と白のチェック柄の上着はリービズ(?)。パンツはフィラ。ばっちりである。
サイフ……なかに1500円くらい入っている。昨日、コンプティーク買ったせいで金が足りない。こなたキャビネットは正直要らん。サイフはチェーンでベルトを通すひもんとこにつないである。
家の鍵……チャラチャラ言わせて、サイフと反対方向にぶらさげてある。学校のロッカーとかも混じっているので、少し重い。
携帯……あの子のアドが入ってる。マナーモードにしないでおく。いつもマナーモードのせいで気づきにくいのさ。
メガネ……どこだ? 机にもない。PCの前にもなければ、洗面所にもない。ダイニングにもこたつにもはたまたメガネケースの中にもない。付けてたっ!
髪……最近、切ったばかり。短過ぎる程度。
顔……アウト。
歯……歯並びさえ気にしなければ大丈夫。
目……悪い。
……おし、行くぜ。
15分ごろに家をでる。アベイルまでは10分くらいでつくから計画通りである。アベイルに行く途中、彼女からのメールがくる。内容を確認。
《台本持ってきてくれ》
あー、ギャルゲのね。
彼女には声優を頼んでいるのだ。高卒の後、家を継ぐと言っているが、俺はそんなことしてほしくない。彼女は声優になりたいという夢があるらしいのだ。俺は小説家になりたいし、大学だって東京の大学に行くつもりだ。だから、俺は彼女を連れて上京したいと考えている。彼女はそこで、声優の専門学校に通えばいいと思う。娘のために出せるお金ならあるだろう。できれば同棲もしてみたい、なんて。
とにかく俺は返信する。
《台本はまだだ。
シナリオしかできてない》
まだ完成度10%もいってないんだよ。
んで、その返信には把握したらしいのでアベイルへ急ぐ。
アベイル到着。誰もいない。そこで少し待つと、メールが一通来ていることに気づいた。
《自転車の鍵が見当たらない
すまん、遅れる》
ドジっ娘乙。
俺は頭の中で必死こいて鍵を探す姿を思い浮かべながら、もだえていた。メシウマなわけなのです。
店内でパララバを読む。もちろんブックカバーはしている、狼と香辛料のホロがプリントされたやつだけどなw
彼女到着。本をしまいつつ後を追う。俺はここでちゃんと彼女を観察しておくべきだったと後悔することになるのを知らなかった。
んでいろいろ見る。
服屋とか一年以上行ってないわけで、もしかすると俺は場違いなんじゃないかと心配になる。俺はメイトとかゲマズとかがお似合いなはずだ。
視界の縁に彼女の姿を視認するだけで、手汗がナイアガラ噴出だった。
そこから彼女の後ろをついて周ること20分くらい(もっと短かったかもしれない)。俺はゲームキャラの服装について調査にふけっていた。なるほどなるほど。
少し飽きてきたのは30分くらい経ってから。
携帯で部員にメール送ったりして40分。
ジャージみたいな服を見つけて、なにか自分にあった空気を見つけて60分。
もう11時半だった。
彼女は服を一着買った。お、これで帰れると思ったら、また服売り場の方へ行ってしまう。
まだ買うのか……orz
12時頃、彼女を発見。俺はなんとはなしに近づいてみると、色彩鮮やかなブラジャー(?)の群れにいた彼女を見てしまう。まずい、いきなり女物のエリアではないか。顔の表面が火照るような気がしてソッコー小物売り場へ逃げ込んだ。
小物売り場にはサイフやベルトがあった。バッグとかもクラスのイケてる系男子(男子校だから男子しかいないけど)が持ってるようなものばかりだ。クラス構成としては池面は窓際に群れているので、その対極側にいるのはいわゆるヲタ系やネクラ系などのインドアーズのたまり場だ。その廊下最前線、いちばん端にいるのが俺なワケだけど。彼女いてもそこは覆せないようだった。どうでもいいが、俺は30歳で魔法使いになれない人間なので、周りとは違うんだぜーって思わせたいのかもしれない。いやリアルに童貞っていう設定で学校生活は送るけどね。敵を作りたくはないのだよ。
……彼女が俺のそばにいた。しゃがんで、チェーンを覗いている。指輪みたいなのとかロザリオっぽいのとか。
「ねえ、さいとう。これとこれ、どっちがいいと思う?」
訊かれたよ。訊かれちゃったよ、まるで恋人みたいだ! 夢かも知れん。だが、俺のことは苗字で呼ぶのだよ残念ながら。いや、いいや名前だと気絶するかも知れん。
俺が答えようとすると電話が掛かる。彼女は電話に出て、会話中。会話終了。俺は手前のチェーンをゆびさして答えた。
「ほう」
それの説明を加えながら、カゴに放り込んだ。なんかよく分からんが、うれしかったのは事実だ。
指輪みたいなのも二人で選んだ。そのとき、お互いの手が触れ合いそうになってドキリとした。俺だけがとても緊張しているみたいだな、と思ったけど、彼女のほうも少しおっかなびっくりに手を引っ込めていたように見えた。体中熱いです……。
「キラキラしてるとカラスに襲われるなぁ」
彼女がぼそり。
「大丈夫だよ、あ〜……」
俺もぼそり。
守ってやるよとか言いたかった。
そのとき、彼女の髪にキラリと光る髪飾りが目に入った。来るときは気づかなかったけど、なんか違和感。そうか、彼女が髪飾りなんてつけることは珍しいのだ。うん、中学のときも告白する前もこんな青色の石が輝いている可愛らしいヘアピンなんていちどもなかった。
自意識過剰かもしれないけど、もしかしたら今日のためにわざわざ? まさか、とは思いつつ、なにか言葉を探してみた。
「どうしたの髪飾り?」
やっと出た言葉は文脈が狂っている。
「あー、これ、100円100円」
いままでぼそぼそな口調だったのに、はっきりと聞こえた気がした。100円だからなんだよ。100円だから、安いから可愛くないとか言いたいのか。そんなことない。少しオシャレしてきた君は十分俺の心を締め付けているよ。
なんか言えよ俺。なんか言え、なんか!
「カラスにやられちゃうかもナ……」
orz
バカス俺。だめじゃん。この後に俺が守るとも連携できたのに!
それからアベイルでの買い物は終わった。
そう、――アベイルでの、だ。
となりにはシャングルというお店がある。正直、名前はうろ覚えで、ジャングルとかシャングリラとかしか頭に浮かんでこなくて、それを口走りそうになっていた。
まだ買い物か……。
男は女に待たされる、というのは本当らしい。
でも彼女はすぐ戻ってきてくれた。だって、シャングルってファンシーなの多いじゃん。俺とか異物以外の何者でもないお( ´・ω・`)
帰ることになった。
「このあとどーすんの」
俺の問い。
「んじゃぁ……」
めし食いに行こうと誘え俺!
カラオケでもいいぞ俺!
彼女が先に口を開く。
「……帰るか」
なんか言えよ――――――――ッッ!!!!!
しかもなんか少ししょんぼりしたような声だったし。
「そう、だな」
俺も首肯しつつ、ちゃっかり反対意見を出さなかった。
「じゃあな」
彼女は帰ってしまった。
「んじゃ」
俺も帰ることにした。
帰りのセブンイレブンでうどんを買う。昼飯だ。負け丼にしてやらぁ。
レジの手前、携帯が鳴る。この曲……まずいっ!
♪とゅりまはぁキミを近ーくでだれより感じぃたぁい♪
俺の周りには背の高い男の人と、その妻と幼女二名。
携帯、ポケットだ。早く取り出せ。慣れないGパンなんてはくから、携帯が上手く取り出せない。
♪ひとみぃとじてぇ、すなーおなきもちで♪
まてぇ、幼女がこっちを見てる。目が合ったもん……かわいいなぁ……。
♪きしめえええええええええええええええええええええええええ♪
俺きめぇ。
男の人と女の人がこっち見てます。やめて、その視線痛いから。
邪気眼を開眼させ俺は無心に帰ることにし、さっさと負け丼を買って帰ったのだった。
彼氏はキモ面、ずばりヲタク。
彼女は美少女、じつは腐女子。
それなんてエロゲなカップリングの恋路は始まったばかり――
今日は〈初恋さん〉とカラオケに行った。
いつもどおりのかわいさといつもどおりのきれいな声。
トゲトゲしてるっつうかなんか近づきにくい感じなんだよな。
◆ ◆ ◆
僕はカラオケで待ち合わせだったからカラオケのロビーで待ってた。
待ち合わせの五分前、けっこうぎりぎりで着いた。彼女のこと待たせたんじゃないかって不安になりながらチャリを留めて、入店する。
なんでそんなにあわてていたのかというと、お金がなかったからだ。いや、ないと言うのは小銭のことで、僕は万札しか持ち合わせていなかった。前日に親からもらっておけばよかったと後悔しつつも本屋に入り、青ペンを一本買った。青ペンはアクアブルーでなんとなくそのときの僕の気持ちを表しているなぁなんてポエマー気取りになっていた。ポエマーもどきは急いでカラオケに向かった、というわけである。
で、13時ちょうど。
こない。彼女がこない。〈初恋さん〉がカラオケにこないんだ。
いつかくるだろうと思い、僕は友人に教えてもらった『人生オワタ\(^o^)/の冒険』をやる。ステージ6まで行ったとき、時刻を見るとすで待ち合わせの時間から13分も過ぎていた。
どうしたんだろう。遅いなあ……。
僕は『今日どうしたの?』的なニュアンスのメール文を打ち始める。一言一言に細心の注意を払ってのことだ。
ぶぅぅぅぅっ。
【新着メール アリ】
〈初恋さん〉からかもしれないと、書いていた文を下書きに保存し、受信メールボックスを開く。
【〈初恋さん〉】
初恋さんからだ。僕は『今日、いけないわ。ごめん』と書かれてそうなメールを開けた。
『今日だよね、カラオケ行くの。
無理なの?』
おかしい。僕はここにいる。ちゃんと待ち合わせの場所にいる。時間だってちゃんと(?)五分前に着いた。そのときは〈初恋さん〉いなかったじゃないか。
これまた細心の注意を払って恐る恐るメールを返信した。
『カラオケ行けるよ。
え、もしかして今日は無理だったか?』
僕が待ってることは伏せた。あいつ、人を待たせたり人に迷惑かけたりするの嫌ってる。ほんと、親切なやつ。そういうところに僕は惚れたのかもしれない。ラブじゃなくてライクなのかもしれない。どっちかわからない。
【新着メール アリ】
【Re:〈初恋さん〉】
僕よりメールを打つのが早い。さすが女子高生だ。
『俺は、無理じゃないけど。
いまどこ?』
一人称は『俺』。彼女は腐女子だ。
腐女子がなんだ!と叫んでやりたい。それは〈初恋さん〉の大事な個性だ。僕の好きな〈初恋さん〉の一部なんだ。
『え、いま、カラオケにいるよ?』
日本語がおかしいのは僕の特徴。だめだね、小説家目指してるとか言ってるやつがこんなんじゃ。これじゃワナビ以下だ。
しばらくするとカラオケボックスのロビーに続く自動ドアが開き、待ちに待った〈初恋さん〉が登場してくださった。
「こっちにいたのか。気づかなかったぜ」
「ごめん」
やばい、声が震える。言葉が続かない。頭がぐらぐらする。体が熱い。
のぼせた風な僕は、カラオケの会員カードを紛失しましたと丁寧に店員に伝える彼女を、僕なんかより相当大人だって思いながらほうけて眺めていた。
「お連れの方の身分証明書は?」
〈初恋さん〉は小さめな体に紺色のダッフルコートを羽織って、細いけど躍動的な脚に黒いジーンズを穿いている。靴は革靴。学校には革靴で行くのだろうか? やけに手入れがされているようで電灯の淡い光に黒光りしていた。
「おい。さいとう」
好きな声。少し低い声なのが僕の好みだ。だからかな、CLANNADの坂上智代も好きなキャラである。まあ、智代よりも〈初恋さん〉のほうが百倍かわいい声だけど。
「さいとう、おい」
え、僕!?
あぁ、カードね。身分証明書として学生証を店員に渡そうとバッグを探る。学生証は掴んだが、手が震えてうまく取り出せない。震えながらも学生証を取り出し、店員にパスアラウンド。
住所とかいろいろ作ってカードを作る。
サービスドリンクはウーロン茶。
部屋に案内された。
105号室。二人っきりのカラオケボックス。
「悪いな」
カード作るのに手間をかけたことぐらいで。
「いいよ」
彼女はダッフルコートを脱いだ。黒いフードつきパーカー(?)だ。胸が大きい。横から見れば一目瞭然なんだけど、とにかく〈初恋さん〉の胸は大きかった。大きいだけでなく、新幹線の先端部分のように形が整っていて、優美な曲線が描かれている。
それに僕はドキドキしながらちょっとばかし妄想してしまった。にやにやしそうだったので曲目に集中させる。うっし、これにしよう。
歌が始まった。
僕が最初に歌った曲はバンプの『ハイブリッドレインボウ』だ。緊張してうまく声が出せず、点数は19点だった。僕はかなりの音痴だと周りは言う。自分でも音痴だと周りに公言するけど、実際のところ僕が音痴だとは自覚できていない。僕、ちゃんと歌えばうまいと思うんだけどなあ。
彼女も歌を歌い始めた。自分で風邪だと言っていて、85点越えたら風邪は治ったことにするらしい。
実は僕も風邪だった。いや、のどが痛いだけだ。でも言わないさ、無用な心配かけたくない。
そうこうしているうちに時は過ぎ、テレビに差していた邪魔な日差しも消えていき、16時を回った。
僕らはカラオケの外に出て、告白しようかとやきもきする。
「一緒に帰ろうよ」
僕がどきどきしながら言葉を発した。大丈夫震えていない。
「えー、無理。今日は用事がある。俺、寄らなきゃいけないところがあるんだ」
「そ、そっか」
この瞬間、僕の気持ちはヘリウムの抜けた風船みたいにしぼんで、地面すれすれで怖気づきながら浮いているようになった。
「じゃあな」
彼女がさきに別れの挨拶を言って、立ち去ろうとする。
自分でもなに言ってるか分からなかったが、『十二月にまた会おう』的なことを口走っていたに違いない。
〈初恋さん〉はガソリンスタンドの横を通り抜け、姿を消していった。
たった一言「好きだ」と言えない。『好き』という言葉には大切な人と一緒にいたいとか守りたいとかそういう決意の気持ちも込められた非常に深い言葉なのだと思う。それだからこそ、僕は自分の意思を伝えたく思っていたのに。言わなきゃ覚悟がないのだ、勇気もないのだ。ヘタレなのだ。
僕は臆病者でバカだ。バカバカしいほどにヘタレで、ヘタレなバカだ。
チャリを漕いだ。行き先は不明。
自分で自分を殴りたくなる。
携帯が鳴る。
【〈初恋さん〉】
『もうすぐ雨降りそうだから、早く帰れよ?』
まったく、あいつはいつでも親切だ。
彼女は僕のこと、好いているのだろうか。好いていて欲しい。この前の(今年の夏休みのことだ)告白未遂事件から、彼女も僕を意識している(はずだ)。
女子の気持ちは分からない。人の気持ちは分からない。でも告白を待っているのかもしれないなんて僕は思う。告白しなかった僕は自分の心を裏切って、〈初恋さん〉までも裏切った。
本当に本当に、×××。
今日は〈初恋さん〉とカラオケに行った。
いつもどおりのかわいさといつもどおりのきれいな声。
トゲトゲしてるっつうかなんか近づきにくい感じなんだよな。
◆ ◆ ◆
僕はカラオケで待ち合わせだったからカラオケのロビーで待ってた。
待ち合わせの五分前、けっこうぎりぎりで着いた。彼女のこと待たせたんじゃないかって不安になりながらチャリを留めて、入店する。
なんでそんなにあわてていたのかというと、お金がなかったからだ。いや、ないと言うのは小銭のことで、僕は万札しか持ち合わせていなかった。前日に親からもらっておけばよかったと後悔しつつも本屋に入り、青ペンを一本買った。青ペンはアクアブルーでなんとなくそのときの僕の気持ちを表しているなぁなんてポエマー気取りになっていた。ポエマーもどきは急いでカラオケに向かった、というわけである。
で、13時ちょうど。
こない。彼女がこない。〈初恋さん〉がカラオケにこないんだ。
いつかくるだろうと思い、僕は友人に教えてもらった『人生オワタ\(^o^)/の冒険』をやる。ステージ6まで行ったとき、時刻を見るとすで待ち合わせの時間から13分も過ぎていた。
どうしたんだろう。遅いなあ……。
僕は『今日どうしたの?』的なニュアンスのメール文を打ち始める。一言一言に細心の注意を払ってのことだ。
ぶぅぅぅぅっ。
【新着メール アリ】
〈初恋さん〉からかもしれないと、書いていた文を下書きに保存し、受信メールボックスを開く。
【〈初恋さん〉】
初恋さんからだ。僕は『今日、いけないわ。ごめん』と書かれてそうなメールを開けた。
『今日だよね、カラオケ行くの。
無理なの?』
おかしい。僕はここにいる。ちゃんと待ち合わせの場所にいる。時間だってちゃんと(?)五分前に着いた。そのときは〈初恋さん〉いなかったじゃないか。
これまた細心の注意を払って恐る恐るメールを返信した。
『カラオケ行けるよ。
え、もしかして今日は無理だったか?』
僕が待ってることは伏せた。あいつ、人を待たせたり人に迷惑かけたりするの嫌ってる。ほんと、親切なやつ。そういうところに僕は惚れたのかもしれない。ラブじゃなくてライクなのかもしれない。どっちかわからない。
【新着メール アリ】
【Re:〈初恋さん〉】
僕よりメールを打つのが早い。さすが女子高生だ。
『俺は、無理じゃないけど。
いまどこ?』
一人称は『俺』。彼女は腐女子だ。
腐女子がなんだ!と叫んでやりたい。それは〈初恋さん〉の大事な個性だ。僕の好きな〈初恋さん〉の一部なんだ。
『え、いま、カラオケにいるよ?』
日本語がおかしいのは僕の特徴。だめだね、小説家目指してるとか言ってるやつがこんなんじゃ。これじゃワナビ以下だ。
しばらくするとカラオケボックスのロビーに続く自動ドアが開き、待ちに待った〈初恋さん〉が登場してくださった。
「こっちにいたのか。気づかなかったぜ」
「ごめん」
やばい、声が震える。言葉が続かない。頭がぐらぐらする。体が熱い。
のぼせた風な僕は、カラオケの会員カードを紛失しましたと丁寧に店員に伝える彼女を、僕なんかより相当大人だって思いながらほうけて眺めていた。
「お連れの方の身分証明書は?」
〈初恋さん〉は小さめな体に紺色のダッフルコートを羽織って、細いけど躍動的な脚に黒いジーンズを穿いている。靴は革靴。学校には革靴で行くのだろうか? やけに手入れがされているようで電灯の淡い光に黒光りしていた。
「おい。さいとう」
好きな声。少し低い声なのが僕の好みだ。だからかな、CLANNADの坂上智代も好きなキャラである。まあ、智代よりも〈初恋さん〉のほうが百倍かわいい声だけど。
「さいとう、おい」
え、僕!?
あぁ、カードね。身分証明書として学生証を店員に渡そうとバッグを探る。学生証は掴んだが、手が震えてうまく取り出せない。震えながらも学生証を取り出し、店員にパスアラウンド。
住所とかいろいろ作ってカードを作る。
サービスドリンクはウーロン茶。
部屋に案内された。
105号室。二人っきりのカラオケボックス。
「悪いな」
カード作るのに手間をかけたことぐらいで。
「いいよ」
彼女はダッフルコートを脱いだ。黒いフードつきパーカー(?)だ。胸が大きい。横から見れば一目瞭然なんだけど、とにかく〈初恋さん〉の胸は大きかった。大きいだけでなく、新幹線の先端部分のように形が整っていて、優美な曲線が描かれている。
それに僕はドキドキしながらちょっとばかし妄想してしまった。にやにやしそうだったので曲目に集中させる。うっし、これにしよう。
歌が始まった。
僕が最初に歌った曲はバンプの『ハイブリッドレインボウ』だ。緊張してうまく声が出せず、点数は19点だった。僕はかなりの音痴だと周りは言う。自分でも音痴だと周りに公言するけど、実際のところ僕が音痴だとは自覚できていない。僕、ちゃんと歌えばうまいと思うんだけどなあ。
彼女も歌を歌い始めた。自分で風邪だと言っていて、85点越えたら風邪は治ったことにするらしい。
実は僕も風邪だった。いや、のどが痛いだけだ。でも言わないさ、無用な心配かけたくない。
そうこうしているうちに時は過ぎ、テレビに差していた邪魔な日差しも消えていき、16時を回った。
僕らはカラオケの外に出て、告白しようかとやきもきする。
「一緒に帰ろうよ」
僕がどきどきしながら言葉を発した。大丈夫震えていない。
「えー、無理。今日は用事がある。俺、寄らなきゃいけないところがあるんだ」
「そ、そっか」
この瞬間、僕の気持ちはヘリウムの抜けた風船みたいにしぼんで、地面すれすれで怖気づきながら浮いているようになった。
「じゃあな」
彼女がさきに別れの挨拶を言って、立ち去ろうとする。
自分でもなに言ってるか分からなかったが、『十二月にまた会おう』的なことを口走っていたに違いない。
〈初恋さん〉はガソリンスタンドの横を通り抜け、姿を消していった。
たった一言「好きだ」と言えない。『好き』という言葉には大切な人と一緒にいたいとか守りたいとかそういう決意の気持ちも込められた非常に深い言葉なのだと思う。それだからこそ、僕は自分の意思を伝えたく思っていたのに。言わなきゃ覚悟がないのだ、勇気もないのだ。ヘタレなのだ。
僕は臆病者でバカだ。バカバカしいほどにヘタレで、ヘタレなバカだ。
チャリを漕いだ。行き先は不明。
自分で自分を殴りたくなる。
携帯が鳴る。
【〈初恋さん〉】
『もうすぐ雨降りそうだから、早く帰れよ?』
まったく、あいつはいつでも親切だ。
彼女は僕のこと、好いているのだろうか。好いていて欲しい。この前の(今年の夏休みのことだ)告白未遂事件から、彼女も僕を意識している(はずだ)。
女子の気持ちは分からない。人の気持ちは分からない。でも告白を待っているのかもしれないなんて僕は思う。告白しなかった僕は自分の心を裏切って、〈初恋さん〉までも裏切った。
本当に本当に、×××。
人生\(^o^)/オワタ
あははははははは、〈初恋さん〉にカラオケ行くの断られちゃったああ。
寝れない寝れない頭が痛い不整脈があああ。
なんか、もうだめになった希ガス
メール本文が優しい言い方なんだよ!それが嫌いになった。なんか、好きすぎて嫌いになった。
もういやだあああああ
落ち着いて・・
死なないように、小説書こう・・
・・小説が生きる糧だよ。
逃げ道でもあるし進む方向かもしれない。現実に流されたくない。流されて安全な未来より、危険でもいいから進みたい道に向かっていく未来がいい。
未来なんて漠然としてて、わけわかんないけど、道はたくさんある。ありすぎて困るみたいな、ダイヤモンドじゃない。
結局俺は、まっすぐ前を向いて歩く勇気がないのさ。
前を見てれば、少しは危険を回避できるだろ? 俺は上を見てる。何か幸運が降ってこないかって他人に頼ってるの。自分が、どこか遠くに行ってるようだ。
書いてると、センチになってくるから寝る。
人生\(^o^)/オワタ
あははははははは、〈初恋さん〉にカラオケ行くの断られちゃったああ。
寝れない寝れない頭が痛い不整脈があああ。
なんか、もうだめになった希ガス
メール本文が優しい言い方なんだよ!それが嫌いになった。なんか、好きすぎて嫌いになった。
もういやだあああああ
落ち着いて・・
死なないように、小説書こう・・
・・小説が生きる糧だよ。
逃げ道でもあるし進む方向かもしれない。現実に流されたくない。流されて安全な未来より、危険でもいいから進みたい道に向かっていく未来がいい。
未来なんて漠然としてて、わけわかんないけど、道はたくさんある。ありすぎて困るみたいな、ダイヤモンドじゃない。
結局俺は、まっすぐ前を向いて歩く勇気がないのさ。
前を見てれば、少しは危険を回避できるだろ? 俺は上を見てる。何か幸運が降ってこないかって他人に頼ってるの。自分が、どこか遠くに行ってるようだ。
書いてると、センチになってくるから寝る。
うっしゃあぁっっ!
……こんな感じに暴れてみたいものだ。嬉しくても顔に出ないそうだね、最近の中高生は。俺もその一人なんだろうけど、ポーカーフェイスというか感情殺して生きてる人間だしな、心が揺れないんだ。
でも、今回ばかりはニヤニヤがとまらないわけ。聖書の授業で女に付いてく奴の話があったけど、俺じゃね?
それに、あれだぜ?
〈初恋さん〉は、
ツ ン デ レ
……俺の妄想だけどね。だってメールがそうなんだもん。他の男子呼ぶ? と聞いたら、いや、呼ぶなって。二人のほうがたくさん歌えるだってwwwやっべー、俺に気があんのかなー。
まあ、告白未遂事件があったし。俺が〈初恋さん〉を好きだってことばれてんだろうな。まったく。告白しようと思ったら、逃げるんだもの。こっちは唖然して、告白する勇気も逃げちまったよ。つか、告白断られた(?)のそのとき初めてだし。
……〈初恋さん〉じゃなくね? って思うアナタ。
違うね。告白したけど、そいつのこと好きじゃなかったもん。ただ若気の至りでセクロスしたかっただけ。悪いことしたと思ってる。つか、周囲にばれてる。いいし、それが俺なんだよ。
〈初恋さん〉は、セフレとかそういうんじゃない。ただ、声が聞きたい。言葉を知りたい。会いたい。存在を、いるってことを確認したい。そして、そばにいてほしい。
勘違いじゃないと思う。これは恋だよ。
なんでここまで引きずってんのかな。はやく告白して撃沈すりゃいいのに。勉強の妨げになるだろ、恋なんて。あいつのこと考えたら、数式なんて浮かんでこねえだろ。空想に逃避したところで、そこにあるのは壁で、あいつで、俺はそこまでたどり着けない。まっすぐに〈初恋さん〉を好きでいる? 好き? 分からない。
たぷたぷに注がれた水がコップからあふれ出そうであふれ出ない不安定な気持ちが、なぜか暖かい。恋に恋してるのかな。ヤだな、そういうの。
くすぶって、悩むのが若い者の特権だというのは、あながち間違ってない。むしろ正解。命題「悩むことは若い者の特権」は、偽である。いや、特権の中に悩みが入ってるんだし、逆例なんだろorz
こんがらがって、複雑は好きという証?
わっけわかんねー!
理屈こねてもカンケーねえんだよ。
俺は、〈初恋さん〉が好きなことに変わりはないんだよ!
……〈初恋さん〉! このブログをみていたら、スルーしてくれ。教えられると、俺がへし折れる。
ううう……、愚痴ったら気が楽になったかな(涙キラリ)
うっしゃあぁっっ!
……こんな感じに暴れてみたいものだ。嬉しくても顔に出ないそうだね、最近の中高生は。俺もその一人なんだろうけど、ポーカーフェイスというか感情殺して生きてる人間だしな、心が揺れないんだ。
でも、今回ばかりはニヤニヤがとまらないわけ。聖書の授業で女に付いてく奴の話があったけど、俺じゃね?
それに、あれだぜ?
〈初恋さん〉は、
ツ ン デ レ
……俺の妄想だけどね。だってメールがそうなんだもん。他の男子呼ぶ? と聞いたら、いや、呼ぶなって。二人のほうがたくさん歌えるだってwwwやっべー、俺に気があんのかなー。
まあ、告白未遂事件があったし。俺が〈初恋さん〉を好きだってことばれてんだろうな。まったく。告白しようと思ったら、逃げるんだもの。こっちは唖然して、告白する勇気も逃げちまったよ。つか、告白断られた(?)のそのとき初めてだし。
……〈初恋さん〉じゃなくね? って思うアナタ。
違うね。告白したけど、そいつのこと好きじゃなかったもん。ただ若気の至りでセクロスしたかっただけ。悪いことしたと思ってる。つか、周囲にばれてる。いいし、それが俺なんだよ。
〈初恋さん〉は、セフレとかそういうんじゃない。ただ、声が聞きたい。言葉を知りたい。会いたい。存在を、いるってことを確認したい。そして、そばにいてほしい。
勘違いじゃないと思う。これは恋だよ。
なんでここまで引きずってんのかな。はやく告白して撃沈すりゃいいのに。勉強の妨げになるだろ、恋なんて。あいつのこと考えたら、数式なんて浮かんでこねえだろ。空想に逃避したところで、そこにあるのは壁で、あいつで、俺はそこまでたどり着けない。まっすぐに〈初恋さん〉を好きでいる? 好き? 分からない。
たぷたぷに注がれた水がコップからあふれ出そうであふれ出ない不安定な気持ちが、なぜか暖かい。恋に恋してるのかな。ヤだな、そういうの。
くすぶって、悩むのが若い者の特権だというのは、あながち間違ってない。むしろ正解。命題「悩むことは若い者の特権」は、偽である。いや、特権の中に悩みが入ってるんだし、逆例なんだろorz
こんがらがって、複雑は好きという証?
わっけわかんねー!
理屈こねてもカンケーねえんだよ。
俺は、〈初恋さん〉が好きなことに変わりはないんだよ!
……〈初恋さん〉! このブログをみていたら、スルーしてくれ。教えられると、俺がへし折れる。
ううう……、愚痴ったら気が楽になったかな(涙キラリ)
告白できなかった。
俺、ヘタレ過ぎw
でも、ラ研のチャットで相談に乗ってもらったんですが、もし恋人同士になってもあまり会う機会がないと女の子はさびしいだけだそうです。まぁ、僕と〈初恋さん〉は学校が違うというか、50キロメートル以上離れています。同棲がゼロ距離恋愛というなら、近隣は短距離恋愛で県内だけど離れているのが中距離恋愛でしょうか。そう考えると僕らは中距離恋愛になってしまいます。付き合っても、辛い思いやさびしい思いをさせてしまうのでは、僕も居たたまれません。
〈初恋さん〉は将来、声優になりたいといっていました。なら、上京するということではないか? そう僕は捉えたのです。僕もこの田舎町を飛び出て、都会の大学に進学したいと考えています。まだ十分に時間はあるのです。〈初恋さん〉が嫌じゃなければ一緒に東京に行きたい。また、その時に想いを伝えようと思います。ですが、今の僕は早く付き合いたくて付き合いたくて仕方ない気持ちに苛まれていますので、悶々としたカオスライフを送ることになるでしょう。
一方、僕が期待していない進路、というものがあります。それは、二人の片方が県に残る、というものです。〈初恋さん〉は声優にならず、自宅の農業を継いで、僕が上京した場合、本当に長距離恋愛になってしまいます。逆の場合も然り。
あまり考えたくないけど、可能性としては両人とも県にとどまる、というもの。これは、夢が叶わずに終わってしまった、の場合が高いです。僕は小説家になりたいわけですし、大学卒業は必須だと考えています。〈初恋さん〉は、挑戦する機会があるから頑張って欲しい。もしも、僕がだめでも、せめて〈初恋さん〉だけでも幸せな暮らしをしてもらいたい。
僕はこれから、完全に小説に付きっ切りになるだろう。前にも述べたかもしれないが、『忙』という漢字が心を亡くすと書くように、こういった鋭利で心に突き刺さる現実を考えなくても済むと思います。そんなことのために小説を使うというのは、小説に失礼な気もします。言い換えましょう。
恋愛の延長線に僕の描きたい小説がある。
告白できなかった。
俺、ヘタレ過ぎw
でも、ラ研のチャットで相談に乗ってもらったんですが、もし恋人同士になってもあまり会う機会がないと女の子はさびしいだけだそうです。まぁ、僕と〈初恋さん〉は学校が違うというか、50キロメートル以上離れています。同棲がゼロ距離恋愛というなら、近隣は短距離恋愛で県内だけど離れているのが中距離恋愛でしょうか。そう考えると僕らは中距離恋愛になってしまいます。付き合っても、辛い思いやさびしい思いをさせてしまうのでは、僕も居たたまれません。
〈初恋さん〉は将来、声優になりたいといっていました。なら、上京するということではないか? そう僕は捉えたのです。僕もこの田舎町を飛び出て、都会の大学に進学したいと考えています。まだ十分に時間はあるのです。〈初恋さん〉が嫌じゃなければ一緒に東京に行きたい。また、その時に想いを伝えようと思います。ですが、今の僕は早く付き合いたくて付き合いたくて仕方ない気持ちに苛まれていますので、悶々としたカオスライフを送ることになるでしょう。
一方、僕が期待していない進路、というものがあります。それは、二人の片方が県に残る、というものです。〈初恋さん〉は声優にならず、自宅の農業を継いで、僕が上京した場合、本当に長距離恋愛になってしまいます。逆の場合も然り。
あまり考えたくないけど、可能性としては両人とも県にとどまる、というもの。これは、夢が叶わずに終わってしまった、の場合が高いです。僕は小説家になりたいわけですし、大学卒業は必須だと考えています。〈初恋さん〉は、挑戦する機会があるから頑張って欲しい。もしも、僕がだめでも、せめて〈初恋さん〉だけでも幸せな暮らしをしてもらいたい。
僕はこれから、完全に小説に付きっ切りになるだろう。前にも述べたかもしれないが、『忙』という漢字が心を亡くすと書くように、こういった鋭利で心に突き刺さる現実を考えなくても済むと思います。そんなことのために小説を使うというのは、小説に失礼な気もします。言い換えましょう。
恋愛の延長線に僕の描きたい小説がある。
一昨日、〈初恋さん〉と仙台をぶらり。
かわいいなぁ。見るたんび、そう思う。
普通はさ、高校生の男女が並んで歩いていたら、恋人だと思われんだろ。俺たち、そういう風に見えてたらいいな。
恋人って関係じゃないんだよね。まだ、告白未遂だし。
夏祭りとかあったら、誘おうと思ったけど、友達と行くんだってさ。もう少し、隙を見せて欲しいな。なら、こっちが隙を作るべしっ
いやいや、隙とか作り方わかんねーし。
何か、いい方法ないかな。
あとね。
明日は俺から会いに行くんです!
告白は、しないつもり。
好感度UPを狙い、さりげなくフラグを立ててこよう。
え、そうだよ? 〈初恋さん〉の家だよ。いいじゃんいいじゃん、幼馴染なんだから。まぁ、えっちーことできないのが玉に瑕か。あー、煩悩があると楽しいなァ!
うっしゃあ、髪の毛洗ってくる(←二日サボってた
報告待ってろや!
一昨日、〈初恋さん〉と仙台をぶらり。
かわいいなぁ。見るたんび、そう思う。
普通はさ、高校生の男女が並んで歩いていたら、恋人だと思われんだろ。俺たち、そういう風に見えてたらいいな。
恋人って関係じゃないんだよね。まだ、告白未遂だし。
夏祭りとかあったら、誘おうと思ったけど、友達と行くんだってさ。もう少し、隙を見せて欲しいな。なら、こっちが隙を作るべしっ
いやいや、隙とか作り方わかんねーし。
何か、いい方法ないかな。
あとね。
明日は俺から会いに行くんです!
告白は、しないつもり。
好感度UPを狙い、さりげなくフラグを立ててこよう。
え、そうだよ? 〈初恋さん〉の家だよ。いいじゃんいいじゃん、幼馴染なんだから。まぁ、えっちーことできないのが玉に瑕か。あー、煩悩があると楽しいなァ!
うっしゃあ、髪の毛洗ってくる(←二日サボってた
報告待ってろや!