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![]() | 扉の外〈2〉 (電撃文庫) (2007/05) 土橋 真二郎 商品詳細を見る |
◆基本データ
著者:土橋 真二郎
イラスト: 白身魚
出版:電撃文庫
初版:2007/05
世界観:閉鎖空間
主要人物:高校生
ジャンル1:ゲーム
ジャンル2:学園
キーワード:じゃんけん、上下関係、極限状態
対象:中高生向け、厨二病向け
◆あらすじ(amazonより抜粋)
修学旅行に行くはずだった高橋進一が目を覚ましたとき、そこは密室で、しかもクラス全員が同じ場所に閉じこめられていた。詳しい説明のないまま“ゲーム”が始まり、高橋のクラスは訳がわからないままそのゲームに敗北してしまう…。配給を絶たれ、無気力に日々をすごすだけだった高橋たちだったがやがて転機が訪れる。新しいエリアが発見され、そして次なる“ゲーム”が始まったのだ。だが今度の“ゲーム”はさらなる過酷な対立を生むモノだった…!この“ゲーム”は誰のモノなのか?読み出したら止まらない!第13回電撃小説大賞「金賞」受賞作に続編が登場。
◆評価
総評:惜作
総点:51
ストーリー:5
文章:5
キャラ:4
意外性:7
世界観:7
テンポのよさ:5
オリジナリティ:5
ネーミング:5
背景:4
イラスト:4
その他:考えるんじゃない、感じるんだ
◆書評
東京に行ったとき、古本屋(名は伏せよう)で買った一冊。ほとんどノリで買いました。あ、歯科大の診察票が挟まったままでした。店も確認してから売れよ、個人情報が書いてありますから。
ところで、俺はこのシリーズの一巻を読んでいたようですね。内容は覚えてないので、二巻の内容が理解できるか不安でしたが、ただの徒労に終わったようです。
一巻とは違う主人公、違う舞台です。ただし、世界観は一緒です。
そこんとこ、どうして続編をやらないのかと思いましたが、なにやら作者にも思惑あるようで。
ストーリー。
同じ趣向のグループ同士がぶつかり合うじゃんけんが今回のゲームのようです。グー・チョキ・パーのうちをどれかを出して、相手を倒せばいいというだけですが、共同体がひとつの答えを出さねばならないので、当然意見の食い違いが起きます。当初はグーとチョキしかなかったのですが、途中からパーが限定されて使えるようになります。グーとチョキしかなければみんなで協力して生きたいので、どちらもグーを出すわけです。しかし、グループのひとつがパーを使えることになると、いままのようにグーだけ出していたら負けてしまいます。負けてしまうとペナルティが課せられますので、生徒たちは互いに疑心暗鬼し、だれがどのカードを隠し持っているのか調べていくようになります。
ルールの詳しい説明はウィキペディア大先生に頼ってください。
要するにシミュレーションゲームというところです。それに伴う心理戦を楽しむラノベです。俺はこのラノベを読んで楽しいと感じましたが、ストーリーより設定や状況に酔っていただけみたいでした。
最後の終わり方もしっくりきません。主人公・高橋が「蒼井LOVE」を行動理由にゲームに勝ちに行きます。それなのに、蒼井を救えずに、真希とくっついて終わってしまいます。まだ続きがあるように思いましたが、三巻は違う内容のようです。
一巻では逃げる主人公でしたが、二巻では立ち向かう主人公でした。それでも一巻の主人公・千葉ほどのニヒルさというか厨二病臭さが足りない二巻の主人公・高橋です。千葉を水で薄めた、そんなキャラクターでした。
ヒロインは蒼井典子なのでしょう。でも、俺は最後まで真希とくっつくことを期待していました。真希は途中で蒼井に服を脱げと強要するなど非人道的な行動を取りますが、ロリこそ至高の快楽であると悟った俺の前にそんな真希はチョイ悪ロリータくらいにしか見えませんよ、っと。
高橋はそのまま水野とセクロスに望めば良かったのですが、真希の邪魔が入り床には着けませんでした。
全体的にキャラクターの心情が矛盾しているようにも感じます。行動理由が単一なのはあまり人間らしくありません。
設定や発想はよかったのですが、それより上位の感情がわきませんでしたね。ですから、惜しい作品と位置づけさせていただきました。
それより、あとがきが変わってますね。富士の樹海で遭難した話を書いています。実に面白い作家さんですね。
東京に行ったとき、古本屋(名は伏せよう)で買った一冊。ほとんどノリで買いました。あ、歯科大の診察票が挟まったままでした。店も確認してから売れよ、個人情報が書いてありますから。
ところで、俺はこのシリーズの一巻を読んでいたようですね。内容は覚えてないので、二巻の内容が理解できるか不安でしたが、ただの徒労に終わったようです。
一巻とは違う主人公、違う舞台です。ただし、世界観は一緒です。
そこんとこ、どうして続編をやらないのかと思いましたが、なにやら作者にも思惑あるようで。
ストーリー。
同じ趣向のグループ同士がぶつかり合うじゃんけんが今回のゲームのようです。グー・チョキ・パーのうちをどれかを出して、相手を倒せばいいというだけですが、共同体がひとつの答えを出さねばならないので、当然意見の食い違いが起きます。当初はグーとチョキしかなかったのですが、途中からパーが限定されて使えるようになります。グーとチョキしかなければみんなで協力して生きたいので、どちらもグーを出すわけです。しかし、グループのひとつがパーを使えることになると、いままのようにグーだけ出していたら負けてしまいます。負けてしまうとペナルティが課せられますので、生徒たちは互いに疑心暗鬼し、だれがどのカードを隠し持っているのか調べていくようになります。
ルールの詳しい説明はウィキペディア大先生に頼ってください。
要するにシミュレーションゲームというところです。それに伴う心理戦を楽しむラノベです。俺はこのラノベを読んで楽しいと感じましたが、ストーリーより設定や状況に酔っていただけみたいでした。
最後の終わり方もしっくりきません。主人公・高橋が「蒼井LOVE」を行動理由にゲームに勝ちに行きます。それなのに、蒼井を救えずに、真希とくっついて終わってしまいます。まだ続きがあるように思いましたが、三巻は違う内容のようです。
一巻では逃げる主人公でしたが、二巻では立ち向かう主人公でした。それでも一巻の主人公・千葉ほどのニヒルさというか厨二病臭さが足りない二巻の主人公・高橋です。千葉を水で薄めた、そんなキャラクターでした。
ヒロインは蒼井典子なのでしょう。でも、俺は最後まで真希とくっつくことを期待していました。真希は途中で蒼井に服を脱げと強要するなど非人道的な行動を取りますが、ロリこそ至高の快楽であると悟った俺の前にそんな真希はチョイ悪ロリータくらいにしか見えませんよ、っと。
高橋はそのまま水野とセクロスに望めば良かったのですが、真希の邪魔が入り床には着けませんでした。
全体的にキャラクターの心情が矛盾しているようにも感じます。行動理由が単一なのはあまり人間らしくありません。
設定や発想はよかったのですが、それより上位の感情がわきませんでしたね。ですから、惜しい作品と位置づけさせていただきました。
それより、あとがきが変わってますね。富士の樹海で遭難した話を書いています。実に面白い作家さんですね。
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