ばけらの!

ばけらの! (GA文庫) (2008/09/16) 杉井 光 商品詳細を見る

◆基本データ
著者：杉井 光
イラスト：赤人
出版：GA文庫
初版：2008/9/16
世界観：現代、業界、伝奇
主要人物：ライトノベル作家、妖怪、幽霊
ジャンル１：コメディ
ジャンル２：ハーレム
キーワード：ライトノベル作家、けもの、妖怪、ネタまとめサイト
対象：オタク向け、ラノベをよく読む人向け

◆あらすじ（amazonより抜粋）
とあるライトノベルレーベルからデビューした新人作家・杉井ヒカル。彼を取り巻く先輩や同期の作家たちは、驚くことにみんな美少女だった!―人間じゃないけど!!ヒカルが住むアパートでは、株やパチンコに熱中する不良狼作家・イヅナや、ちっちゃな少女の姿でエッチなラブコメ作品を世に送り出す座敷童作家・つばさが、今日も元気に玉稿を執筆中…執筆してるはず!「―羊はいいよ。羊だけは俺を裏切らないんだ。クリックすると必ず羊毛がとれるんだから」怖い編集に迫る締切。そんなときに限って起きるちょっとした事件!刺激いっぱいのラノベ作家生活、キミも一緒にはじめてみない―。


◆評価
総評：不作
総点：４０
ストーリー：４
文章：３
キャラ：４
意外性：３
世界観：３
テンポのよさ：５
オリジナリティ：４
ネーミング：５
背景：５
イラスト：４
その他：ネタとか気が付かんだろ

◆書評
　ネタがまとめられたサイトまであるばけらの！ですが、杉井光さんの作品です。杉井光さんは「さよならピアノソナタ」がいい感じだとお聞きしていましたが、以前私は「さくファミリア」を読んで、ラブコメが下手だと評したことがあります。これはラブコメに含むのか分かりませんが、コメディとして読むにはつまらないですね。面白さがぜんぜん伝わってこない……というのは単なるフィーリングに過ぎないので、どうとも説明が付かないのですが、とにかく内容と文章がマッチしていない印象は受けました。落ち着いた文体で、突飛な行動を書くにはテンポの速さやノリの良さがまったく足りない文章だと思います。
　キャラクターや世界観に関しては、よくある設定で動いています。キャラはモデルの作家さんがいるようですが、そういった裏事情まで読もうとするのは一部の読者だけですから、深く言及しません。
　さよならピアノソナタ読みたいですね。