宮城県沖地震三〇周年記念地震

今、宮城県にいるけど、大丈夫？
僕は文庫本とアルバムと辞書がプレステ２とWiiに畳み掛けているところを間近で見てた。
文庫本たちは、アルバムに切り刻まれ、辞書に押しつぶされた。
Wiiはマリオカートが出てきた。カタカナ語事典に押しつぶされた。傷がつく。
写真立てが割れた。中から円空さんのブロマイドが三枚出てきた。
教科書のForestとニューアクションが電撃文庫マガジンとコンプティークにのしかかっている。コンプティークは筆箱と携帯を土台にしている。ハルヒの筆立てからキノの旅の赤ペンとらきすたのシャーペンが噴火してた。
お父さんが仕事に行った。新しい仕事が入ったそうだ。人が苦しめば、人が不幸になれば、僕たちが幸せになる仕事だ。
救急車が走る。消防車も走る。自転車が倒れている。
また、余震だ……。
もう、余震が多すぎる。

というのは、少し悲観的観測。
基本的楽観的な僕は、いま、全てを片付け終わったので、遊ぼうと思う。今日のスケジュールは完璧に狂った。塩釜神社にはいけない、インディ・ジョーンズも見に行けない。電話も混み合って、友達と連絡が取れない。
いつものように、僕は独りで遊ぶだろう。
宮城県沖地震から三〇周年経った。記念にこの地震を捧げるか？
いらないいらないいらない。
地震怖いから、危ないから、止めて欲しい。神様かなまず様に祈ろう。
「俺の週末、返せ」