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 金色の角笛で響き合う、そんな話。

◆今日の献立
○監督について〜クリムト
○脚本
○演出とか
○声優
○岸田メルさん
○赤井俊文さん
○あらすじ(公式サイトより引用)
幼い頃、打ち捨てられた廃墟で迷子になったカナタは、
ひとりの女性兵士に助けられました。
その女性兵士の手には、金色に輝くトランペットが。

「軍人さんになれば、トランペットが吹けるんだ!」

ちょっとした勘違いをしたまま、カナタは喇叭手に憧れ、
軍への入隊を決意します。
新米兵士カナタが配属されたのは、セーズという街にある
小さな駐留部隊・第1121小隊。
着任当日、セーズは「水かけ祭り」の真っ最中で――。

○感想
 いや、音楽の勉強がしたくて軍隊に入るとかw
 ストーリーラインというか、まだ物語自体始まってないですな。導入部カナ?
 世界観は普通に好き。なんか、スペインのトマト投げ祭り思い出した。なにはともあれ、お祭りで物語がスタートするという構成は俺が好き好んでよく使う導入の仕方です。

 印象だけ語るつもりだったけど、とりあえず公開前情報も追記しておきましょう。

■スタッフ
原作:Paradores
監督:神戸 守          .シリーズ構成:吉野弘幸
キャラクター原案:岸田メル  .キャラクターデザイン:赤井俊文
プロップデザイン:北田勝彦  メカニックデザイン:石垣純哉
色彩設計:中島和子      .美術監督:甲斐政俊
美術設定:青木智由紀     撮影監督:尾崎隆晴
編集:瀬山武司         .音響監督:清水勝則
音楽:大島ミチル
協力:月刊コミック電撃大王
制作:A-1Pictures        製作:第1121小隊

 ……原作!?
 これってオリジナルアニメじゃないの?
 答えは公式サイトより

「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」の原作者名は“Paradores”。「パラドーレス」と読み、Parador(パラドール)の複数形です。スタッフが宿泊したこのホテルから、たくさんのアイディアが生まれ、そしてこの場所が物語の中心舞台となることにちなんで名付けました。


 なるほど。
 舞台のモデルになった場所もあります。

今より遥か遠い未来、けれど文明は19世紀くらいにまで後退した世界―――
作品の舞台は、架空の国・ヘルベチア共和国にあるセーズという名の小さな街です。
この街は、スペインの中央に位置する歴史的城壁都市・クエンカをモチーフに創られています。
今年3月、スタッフは現地でロケハンを行いました。


 聖地巡礼は誰か任せる。俺はネオ・ヴェネツィアにいく。


○監督について〜クリムト
 背景というか、構図? 綺麗な絵をどういうふうに見せると効果的か熟知してると思います。特に引き絵が多いようです。絵を書いたことがある人なら分かると思いますが、大きな絵を描くより、小さな絵を描くほうが楽ですよね。だから人物の写し方もあまりアップにならないように気をつけています。(それと対極にいるのが目をどアップさせたがる最近の新房監督。
 しかしながら、今作ではカナタのどアップ多め。表情豊かだなぁ。
 音響にこだわる監督です。BGMのタイミングと選曲には気をつかうようですね。また、エルフェンは腕を切断するときのSEが肉と骨が同時に切れる音を再現していて、とてもリアルでした。
 作中でも伝説の紹介シーンでは独特の絵(タペストリーと言うらしい)を使っていましたよね。あれはエルフェンリートOPでも使われていましたね。たしか、クリムト。
グスタフ・クリムトwiki
 リオの顔が金色の一面に浮かび上がっていたのはこれをモチーフにしたからだと俺は思います。たぶん、このクリムトを知ったのはエルフェンが原因の人は多いはず。なんでクリムトをここで使ったのか、コチラを参考にして考察してみます。
 登場人物ひとりひとりの悲劇。
 軍人になるくらいだ。なにか暗い過去があってもおかしくはないんじゃないか? 主人公のカナタでさえ、両親を失い(?)路頭に迷っていたのだから。

本人たちのあずかり知らないところで悲劇が形成され、一方的な攻撃を受ける。わずかな反抗はさらなる悲劇を生み、悪意が連鎖する。そこに、当事者たちの「自我」は存在しません。この物語の底に流れる悲しみは、このような人間疎外から来るものだと考えています。

このような点から『エルフェンリート』を見直すと、クリムトの絵がモチーフとして使われているのは、ある意味では象徴的であると考えられます。

彼は女性の裸体を多く描きましたが、それに象徴される母性=生のテーマと、周囲を取り囲む死のテーマが複雑に絡み合い、非常に危うい雰囲気を出しています。この「生と死の連鎖」=輪廻がクリムト作品を貫徹するテーマです。そこに個人の自由意志は存在していません。また、彼が好んで描いた「運命の女」というモチーフも「母性」・「誘惑するもの」の象徴であり、定められた役割を粛々とこなす存在に過ぎません。そして、足元を浸す水から「自我」は溶け出していく。

クリムトの描く人間は、運命と共にある存在なのです。


 もしかするとソラヲトも暗い話になるんではなかろうか。例えば休戦中の戦争が開戦されたり、古い魔物(恐らく戦艦か何か。怪鳥と思う方もいました。フレスベルグか?)が第三勢力で武力介入してくるとかそういう話を期待。あー、これは脚本のとこで語ります。
 クリムトについて触れたブログがありました。
主にライトノベルを読むよ^0^/より

あと気になったのはクリムトがメインの題材として使われているところかな
クリムトアニメといえばエルフェンリートですが、これの監督もエルフェンリートと同じ神戸守さんです
よっぽどクリムト好きなんだろうねほんと
でも1話でこれだけプッシュしてるのをみるとこの作品も最後はクリムトの絵画的なオチなんだろうなぁと思わざるをえない
1話みるだけでなんとなくオチが見えるっていうのもどうかと思ったけど
クリムトもエルフェンリートも好きな自分にとっては超俺得アニメになってしまうんだろうなぁ


 絵画的なオチだと限りなくBADENDっぽい。生と死の輪廻の物語。伝説の少女は死に、今のカナタたちが伝説の少女たちとなる……って感じなのでしょうね。
 伝説通りに物語が進行するってのはオチが分かってしまって面白くなさそうな印象を抱く人もいますね。俺はゼル伝とか大好きで、伝説とか聞くとうずうずしちゃう性分です。
メルクマールより

タペストリー(あるいは壁画とか)に伝承が織り込まれていて、それに沿うように物語が織られていく、というモチーフは『風の谷のナウシカ』以来、繰り返し使われているわけですが、ナウシカには「金色の野」など考えられた仕掛けがあり、あれに匹敵するものを見たことがありません。

この作品で登場したタペストリーは、いかにも”そのまんま”な感じで、この通りに物語が進むとしたら底が浅いなと思ってしまいます。何か仕掛けがあるのかもしれませんが。 あと、こんなアニメ絵のタペストリーは無いだろうとか、”5人の乙女”が登場人物に似すぎていて、メガネまでかけているのはどうなんだろうとか、先行き不安なものを感じました。


 酷似しすぎですよね。やりすぎた感があります。なんのひねりもない伏線じゃ面白くないんですよ。きっと、5人の中で誰か死んで、誰かがメガネをかけるようになったりします。ない?

○脚本
 私が最近マクロスFで知った吉野弘幸さん。脚本家ですね。
 この人の作品を見ると、伏線を多めに用意して、伏線を回収するだけでなく、どんでん返しを混ぜたような展開があります。見てて「そうくるか〜」と唸ってしまうような構成です。
 今期はソラヲトだけでなく、ダンスインザヴァンパイアバンド(以下ヴァンバンと略す)でもシリーズ構成をするようです。他にも聖痕のクェイサーではコミックスの原作をしています。
 いま、盛り上がっている脚本家なのでしょうか。
 さぁて……、これが単なる萌えアニメのノリだったら俺は3話で切るぜ。いや、まだ萌えアニメとは確定していませんのであしからず。
 さっきも言ったけど、クリムトシーンはシリアス。主人公の過去が語られたOP前もシリアス、リオがベランダから落ちそうになったとき助けたシーン。この3つの関係性は知らんけど、ぜったいなんかあるよ。というか、これからの展開は伝説が語っているから、シリアスな展開になることは大凡の人が予想はできてるんじゃね?
 特にリオの「そんなものは……」っていうのはなんかあるな。今後の展開に大きく関係しますね。特にこの鈴。カナタが幼少時に出会い、奏者になるきっかけを与えた人物の持っていたものではなかろうか。たぶん、あれだ。そのきっかけの人物は死んでるか敵になってるとか。
 だから、これで萌え路線に突き進むようであれば、視聴は神回と叫ばれる事態がない限り、見ない。でも、いい感じに伏線も貼ってくれてるし、次回が楽しみ。

○演出とか
 監督の特徴は引き絵。
 お祭りで世界観を表現したやり方はいいね。多くのカットを入れ、カナタが街を歩んで行く姿が描かれる。特に画面右の階段から降りてくるシーン。
flv (12)_000376400

 音楽にも手を入れてるのかな、とは思うのだが、今回は不振っぽい。
 OPは俺の中では幻想曲入りを果たせず、ED曲はなぜ戸松と叩かれるばかり。俺、戸松好きよ。でも、戸松は作中に出てない。おそらく後から出るんだと思うけど。あと、ED曲の入り方が唐突すぎだと思うのは俺だけだろうか。
 音楽つながりでもいっこ。トランペットの演奏描写が残念らしい。
メルクマールより

理由の2点目は、音楽をテーマにしているわりには、楽器の描写に無頓着なこと。 リオがトランペットを吹くシーンは、金管楽器の経験がある人であれば、一目でわかるレベルの違和感があるんですよ。かなり高音のフレーズなのに、運指が低音なのです。 

金管楽器では、一番奥のピストンはめったに使わない(かなりの低音か一部の半音だけ)ので、とりあえず手前の2本のピストンだけ使うように作画すれば、もっともらしくは見えますよ、と言いたい。 ちょっと調べれば分かることなのに、その程度も押さえていないことに不安感があるのでした。真剣に、音楽を描く気があるのかなと。


 へぇ……。俺は音楽は聴く専なのでよう分からん。吹奏楽部(当時、遊びに行ったとき)でトロンボーン(棒をシコシコするやつ)を吹こうとして、なにも音が出ないほど。楽器重いし。

○声優

■登場人物/声の出演
【共和国陸軍・第1121小隊】         【その他の軍人】
カナタ(空深彼方):相川寿里          クラウス:石塚運昇
リオ(和宮梨旺):小林ゆう           【セーズの街の住人】
クレハ(墨埜谷暮羽):喜多村英梨       ユミナ:福圓美里
ノエル(寒凪乃絵留):悠木碧          ナオミ:八十川真由野
フィリシア(フェリシア・ハイデマン):遠藤綾

新設アニメ枠「アニメノチカラ」第1弾「ソ・ラ・ノ・ヲ・ト」で“軍服”がはやる?
 流行らねえな。情報先はてれびじょん。情報元は綺羅のキラッ★の綺羅さん。
 なんか、綺羅さんは顔の造形でけいおんの唯を上げていますが、俺はttの石動乃絵に見えるんだけど。髪型とか。実況スレでも話題に上がってたね。

611 名前:ワールド名無しサテライト[sage] 投稿日:2010/01/05(火) 02:39:35.56 ID:QLLoYnr0
助けてくれた王子様にあこがれる設定 → 図書館戦争
ラッパ → パズー
側車つきのバイク → アリソンとリリア
絵 → けいおん

684 名前:ワールド名無しサテライト[sage 青い花28輪] 投稿日:2010/01/05(火) 02:43:22.69 ID:2Oc9MCbD
>>611
主人公の髪型 → tt
10ko151509.jpg
noe10.jpg



685 名前:ワールド名無しサテライト[sage] 投稿日:2010/01/05(火) 02:43:23.41 ID:yfxKSR5i
>>611
パwwwwwwwwwwズwwwwwww−wwwwwwwwwwwwww

702 名前:ワールド名無しサテライト[] 投稿日:2010/01/05(火) 02:44:14.91 ID:txmU3DMD
>>611
いやもう無理矢理すぎるってレベルじゃ(ry


 確かに似てるよな? なっ?

 声優については次回……か、そのまた次回あたりに!

 CMに入る前のアレでは白はたを掲げていたけど、あれは負けを言い表したいのだろうか。

○岸田メルさん
 キャラ原案の岸田メルさんは私の好きな絵師さんです。電撃文庫から発売している「神様のメモ帳」でイラストを手がけています。実際、このラノのレーターランキングではTOP10入りを果たす人気の持ち主。作者の杉井さんは現代モノでシリアスを書かせたら上手いので「神様のメモ帳」「さよならピアノソナタ」は万人にオススメ(ラブコメが下手なだけ「ばけらの」「さくらファミリア」)。
 最近だとロロナのアトリエというゲームでも仕事しています。
 岸田さんのイラストはけっこう淡いタッチで、アニメーション化しにくいですね。動くと背景とにじんでしまうような感じ。輪郭がはっきりしていないというか。
 ちなみに目が小さめにデザインされているのはキャラ同士の目線を分かりやすくするためだそうですね。目が大きいとどこ見てるか分からないので(虫の目とかそうですよね)。

○赤井俊文さん
 けいおん絵になったのはよく分からないけど、たぶんキャラデザの赤井俊文さんが原因? かんなぎがたしか京アニっぽい作画でしたね。あれはヤマカンが監督したからかもしれませんけど、赤井さんも原画などで携わっているので影響しているのだと自己解釈してみます。赤井さんは京アニの堀口悠紀子さんの大ファンだそうですね。堀口悠紀子さんが一躍有名となった作品から、けいおん作画と呼ばれることもあるらしい。電撃文庫の「扉の外」の作者の本にはこの人のイラストがよくついています。そうです、あの(作者が)厨二病の小説です。


 今日はここまで!

 ソラヲトの第二話のあらすじはコチラ!

第1121小隊駐屯地・通称「時告げ砦」で始まった
カナタの新しい生活。
時告げ砦でカナタを迎えてくれたのは、優しい隊長フィリシア、先輩喇叭手リオ、無口なノエル、最年少隊員のクレハ。

どこかのんびりとした雰囲気の隊生活に、
カナタもさっそく馴染んでいきます。

そんなカナタにさっそく与えられた任務。それはなんと――!


 楽しみだね。

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