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◆基本データ
著者:桑島由一
イラスト:ヤスダスズヒト
出版:MF文庫J
初版:2003年6月30日
ジャンル:ラブコメ、現代ファンタジー
◆評価
ストーリー:4
文章:3
キャラ:2+
意外性:2
総評:C
その他:かなり古い。アニメ化もされている。
◆あらすじ(MF文庫J公式サイトより抜粋)
神山佐間太郎は、父親が神様、母親、姉、妹が女神様、お手伝いが天使という神様一家に生まれた高校生。何でも願いが叶ってしまうため、恋をしても、親のおせっかいで、一目ぼれの彼女がイキナリ脱いで迫ってきたりで、もうウンザリ。幼なじみのお手伝いの天使・テンコの後押しで、はたして、佐間太郎は親の干渉ナシに自分の彼女を作れるのか? おかしくって、せつない美少女ラブコメファンタジー、堂々登場!!
◆書評
ラブコメの勉強のために買った本。
ついで言うと、狂乱家族日記の日日日氏が神様家族がすごいとか言っていたので、興味を持った。
ストーリーについて。王道ラブコメ、とはちょっと違うんじゃないか。少し、神様と言う設定がヘビーだし。コメディにすれば軽くなるってわけじゃないけど、バランスよく使われていたようだ。後半の天使の伏線(?)は、普通だ。それ以外に目立った構成面の良点は見受けられない。むしろ、神様の加護を受けない世界で、どうやって自分は元の世界に戻れるのか、そこを神様とか天使とかに頼りっきりじゃなくて、自身の力で何とかして欲しかった。もしかして、天使復活は主人公の神様パワーだろうか。
文章はサワヤカサワヤカとかそういうのしかかわってんなーって思うのはない。途中で誰が話してんのか分からなくなるところがある。私の読解力不足かもしれない。まあ、分からなくなったのは事実だ。一人称で書かれている。なのに、場面が主人公のいないところに移動する。これは、完全な一人称ではない。神様視点でしょう。でも違和感はなかったので良しとする。
キャラも普通。まあ、神様の家族や天使とかは面白いけど、そういうのは最初だけだ。そのキャラクター性で面白さが決まる。今作はどうだろう。……ああ、幼馴染か。転校生は普通、というかステレオタイプ(よくいるとかそんな感じ)。テンコのキャラが不安定なような気がした。主人公が好きだけど天使だから、次期神様予定の主人公には告白できない。だからツンデレっぽくなる。でもー、これってすっと一緒にいるっていう理由が原因だから、好きだからとか気になるからとかそういう理由でいるわけじゃないんだよね。義務でいる感じ。子供っぽいから情緒不安定なのね、納得。一番好きなキャラはいない。パッとしないんだよなあ。
意外性? しょっぱなから神様の家族とか設定はぶっとんでて面白い。その先からが問題だ。フツーなんだよね。先が読めるっていうか、読まずとも連想できる。少なくとも私はできた。エンジェルショップの伏線とキーホルダーの伏線も明らさまーって感じ。
なんだろね。私は面白いと笑えたけど、別段創作意欲も湧かなかった。
というわけで、私も新作の設定書きに追われてる。
なんでか? 創作意欲が湧いてないのに?
そりゃあ、龍乃光輝さんの『世界の知りかた』を読んだからでしょう。
ライトノベル作法研究所の長編投稿室にあるので、ぜひ読んでみましょう。結構、目頭が熱くなったりします。ライトノベルとしては、フックが少ないから読者を選んでしまうだろうけど。
感想、ばっか。ヤだなー。