『サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY 』を読んで

角川スニーカー文庫（笑）

サクラダリセット CAT, GHOST and REVOLUTION SUNDAY (角川スニーカー文庫) (2009/05/30) 河野 裕 商品詳細を見る

評価：不快作

◆基本データ
著者：河野 裕
イラスト：椎名優
出版：角川スニーカー文庫
初版：2009年 06月 01日
ジャンル：ＳＦ

◆評価
総評：不快作
総点：２０
ストーリー：２
文章：３
キャラ：０
意外性：１
世界観：０
テンポのよさ：２
オリジナリティ：４
ネーミング：２
背景：５
イラスト：１
その他：買って失敗したな……

◆あらすじ（amazonより抜粋）
内容紹介
能力者が集う街、咲良田。記憶を保持する能力をもつ少年・浅井ケイと、「リセット」――世界を三日分、元に戻す能力を持つ少女・春埼美空は、「猫を生き返らせてほしい」という依頼を受けるのだが……。

内容（「BOOK」データベースより）
「リセット」たった一言。それだけで、世界は、三日分死ぬ―。能力者が集う街、咲良田。浅井ケイは、記憶を保持する能力をもった高校一年生。春埼美空は、「リセット」―世界を三日分巻き戻す能力をもっており、ケイの指示で発動する。高校の「奉仕クラブ」に所属する彼らは、ある日「死んだ猫を生き返らせてほしい」という依頼を受けるのだが…。リセット後の世界で「現実」に立ち向かう、少年と少女の物語。

◆書評
つまらねー。
物語にヤマタニがないのが致命的。キャラに魅力を感じないのも致命的。ラノベとして読者を楽しませるという点がうまく言ってないように思えた。
物語は３日でリセットされる世界で行われる殺人事件。ちなみに物語で主人公たちの目的が不明瞭で、いまいち全体を把握できない。
キャラはツンデレもクーデレも天然も出ない味気ないもの。リアリティという点で言えばクレームは少ないだろうが、評価するほどでもない。三人称が原因とは言わないが、人物を深く書くことのできない作者は一人称を書けばいいだろう。練習とししてもいいと思う。
文章は三人称。しかし、だれが話しているのかわからないところがたくさんあり、読むのに一苦労した。文章もさしてうまくない。
意外性もない。
世界観は桜田町のみ超能力者がたくさんいるという設定なのだが、それはどうしてなのか説明がほしい。世界観もひどくあやふやでいささか没頭しにくい硬さがあるのもマイナスだ。
テンポは普通……、文章読みにくいから悪い方向で。
乙一さん大絶賛。そうすか……。
イラストもサービス足りない。

角スニは駄作多いな……。
相性、悪いのかも。