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アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫) (2009/02) 川原 礫 商品詳細を見る |
◆基本データ
著者:川原 礫
イラスト:HIMA
出版:電撃文庫
初版:2009/03/10
ジャンル:仮想現実、アクション、ちょいラブ
◆評価
ストーリー:3
文章:2
キャラ:1
意外性:1
総評:D
その他:挿絵だけで分かるしまぱんの真実
◆あらすじ(amazonより抜粋)
どんなに時代が進んでも、この世から「いじめられっ子」は無くならない。デブな中学生・ハルユキもその一人だった。彼が唯一心を安らげる時間は、学内ローカルネットに設置されたスカッシュゲームをプレイしているときだけ。仮想の自分を使って“速さ”を競うその地味なゲームが、ハルユキは好きだった。季節は秋。相変わらずの日常を過ごしていたハルユキだが、校内一の美貌と気品を持つ少女“黒雪姫”との出会いによって、彼の人生は一変する。少女が転送してきた謎のソフトウェアを介し、ハルユキは“加速世界”の存在を知る。それは、中学内格差の最底辺である彼が、姫を護る騎士“バーストリンカー”となった瞬間だった。ウェブ上でカリスマ的人気を誇る作家が、ついに電撃大賞「大賞」受賞しデビュー!実力派が描く未来系青春エンタテイメント登場。
◆書評
まずはじめに言わせてもらいたい。
幼馴染の挿絵、しまぱんが見えてますよぉぉぉぉッ!
大賞受賞者の川原礫氏はウェブでカリスマ的人気……? いや、俺シラネーヨ。7年近くPCで小説読んだり書いたりしてたけどまったく存じておらんとです。
とまあその辺はどうでもいいわけよ。大賞なんだから、どこかしらすごいんだろうと思ったから買ったわけだし。
はい。どこがすごいの?
過度に期待したのは失敗だった。
普通の心情で読んでれば面白いはずである。ストーリー的にどきどきとまではいかないが、それに似た「俺も加速したい」とか思ってくる箇所は見受けられるのだ。でも地味。
ホント地味。
イジメられてる主人公。なんかイジメとかあってなさそうなほどの心の強さ。あとがきにもあったが、負の方向に全力なんだってよ。全力出せるヤツは少なくともいじめらんねーよ。現在進行形でイジメをテーマにした物語を書いてる俺としてはぬりぃぃぃんだよぉぉぉっ!とエテ吉さんみたいに思うしかない。というか、テーマが違うから張り合っても仕方ないわけだが、同じラノベの土俵にいるわけだしディテールはキモいくらいリアリティを出していきたいね。
で、黒雪姫がなんで主人公なんかを好きになったんだか。俺的に思うが、あれはLOVEじゃなくてLIKEなんじゃないだろうかと疑う。なぜなら、自分より高スコアを出した主人公をすごいと思ったので好きっ手言ってるわけだよ、つまりさ、憧れみたいなもんじゃないのって思うんだけど、これいかに。
文章は書きなれた感じがした。読みやすいからね。読者を意識してくれてると思う。しかし、心に訴えかけるような切実さのある文章がなかった。ぐいぐいと引っ張る文章でもなく、ただただ読むのが楽な文章。ウェブのように読む人が不特定多数だとこういう文章ができるってのは多いと思う。他と変わらない文章ってのは、文句を言われないからね。川上稔氏とかハセガワケイスケ氏とかみてみ?ありゃ、なんか言われるよ。というか、俺が言うよ。だけど、それは個人の瑣末な価値観とか感じ方とかそんな違いでしかないからうかつに言葉に出来ません。俺も詩的な響きのある文章をがんばるところ。三人称だと難しいな。
世界観、設定。これだけ群を抜いてすばらしい。俺は大好きだ。ここに文句はない。矛盾とか見つかんない。
巻末の川上ワールド。なんだか萌えキャラ。どうでもいいナス。
こんなところ。
次巻は4月に出るそうです。ソードアートオンラインは夏に……。仕事速いな。
俺はまだ読んでない、パララバ、ロウきゅーぶ!に期待する。
え、東京ヴァンパイアファイナンス? んなもん、一般小説でやりなさい(←買ったけど、読むけど
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