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ねこシス (電撃文庫) (2009/10/10) 伏見 つかさ 商品詳細を見る |
◆基本データ
著者:伏見 つかさ
イラスト:かんざき ひろ
出版:電撃文庫
初版:2009/10/10
世界観:現代
主要人物:女子中学生
ジャンル1:ほのぼの
ジャンル2:コメディ
キーワード:猫耳、ケモノ耳、三姉妹、俺の妹の人
対象:中高生向け、ほのぼの好き向け
◆あらすじ(amazonより抜粋)
人間に憧れる猫又姉妹の三女・美緒は、14歳にして、ようやく人間の姿に化けられるようになった。そのまま人間として生きていくかどうかは、まずは人間世界を体験してから決めろ―長姉にそう命じられた美緒は、人間を理解するために、七日七晩、人間の姿で過ごすことになる。慣れない二足歩行をはじめとして、人間の言葉、人間のお風呂、人間の友達、人間の恋愛―何もかもが初体験の美緒は戸惑うばかりで…!?『人間嫌い』の長女・かぐら。『人間の文化に傾倒』する次女・千夜子。『人間が大好き』な四女・鈴。そして『人間になったばかり』の三女・美緒。柄も性格もてんでバラバラな四姉妹が繰り広げる、ネコ耳ホームコメディ。
◆評価
総評:不作
総点:38
ストーリー:3
文章:5
キャラ:5
意外性:1
世界観:5
テンポのよさ:6
オリジナリティ:4
ネーミング:3
背景:4
イラスト:3
その他:俺の妹が〜は好きだけど、これは好きじゃない
◆書評
作者買い。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の作者の作品です。「俺の妹」は面白かったから、この作品も期待はしていたんですが、残念なことに裏切られましたね。
内容はほのぼのを中心に取り上げていますが、それだけじゃ面白くありません。全体がコメディタッチですが、それほど楽しくなれるほどコミカルではありません。猫のように気ままな展開でしょうね(もしかして狙って書いたわけではあるまいな……)。三姉妹の一人ずつに焦点を当てて行き、物語を進行させる流れですが、特にそこまで焦点を当てられている印象はありませんでした。黒猫・千夜子の話はなんか力が入っていたのは「俺の妹」の黒猫を意識しているからでしょう。そもそもこの作品が「俺の妹」の原点だとあとがたるではないか。そう考えると本作はかなり荒削りというか、宝石の原石と石ころが混じっているイメージを連想します。要するに、まとまりのない作品でした。盛り上がりなどはなく、一貫としたほのぼのですので、物語を楽しみたい人には向いていません。俺も猫は好きだけど、ラノベの域に達するほど猫好きではありません(むしろ、猫アレルギーorz)。
文章は少しくどい。ルビに点々振りすぎて、いささかうざったく感じられました。それはさておき、ライトノベルにはよくある文章ですし、可もなく不可もなくさらっと読めます。
キャラクターは萌えキャラでもなく、猫です。猫をどうしろと言いたいとところはヤマヤマですが、三姉妹と友人や敵(?)を書き分けていたことは普通に良いと思います。しかし、敵(?)はなんで匿名なんでしょうかね。あれだけ敵対してしまうキャラクターなら名前くらい付けてやってもいい……むしろ付けないことが不自然に感じられます。なにやら敵はお嬢様らしく、それも主人公の友人には逆らえない程度の権力しか持ち合わせていない……とかいう非常にどうでもいい設定まで書き記すほどなんだから名前を書けばいい。設定も必要ないだろうし、伏線ぐらい作家なら張ってほしいものです。
イラストにどうして猫の絵を描かなかったんでしょうか。一匹くらい猫を描けと思います。扉絵の猫の後姿(雪だるまに毛が生えたように見えるが)はノーカウントです。正面から、横から、伸び〜する猫の姿とか、描いてほしかったですね。
ちなみに、うちの猫は振り向き厨です。
作者買い。
「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の作者の作品です。「俺の妹」は面白かったから、この作品も期待はしていたんですが、残念なことに裏切られましたね。
内容はほのぼのを中心に取り上げていますが、それだけじゃ面白くありません。全体がコメディタッチですが、それほど楽しくなれるほどコミカルではありません。猫のように気ままな展開でしょうね(もしかして狙って書いたわけではあるまいな……)。三姉妹の一人ずつに焦点を当てて行き、物語を進行させる流れですが、特にそこまで焦点を当てられている印象はありませんでした。黒猫・千夜子の話はなんか力が入っていたのは「俺の妹」の黒猫を意識しているからでしょう。そもそもこの作品が「俺の妹」の原点だとあとがたるではないか。そう考えると本作はかなり荒削りというか、宝石の原石と石ころが混じっているイメージを連想します。要するに、まとまりのない作品でした。盛り上がりなどはなく、一貫としたほのぼのですので、物語を楽しみたい人には向いていません。俺も猫は好きだけど、ラノベの域に達するほど猫好きではありません(むしろ、猫アレルギーorz)。
文章は少しくどい。ルビに点々振りすぎて、いささかうざったく感じられました。それはさておき、ライトノベルにはよくある文章ですし、可もなく不可もなくさらっと読めます。
キャラクターは萌えキャラでもなく、猫です。猫をどうしろと言いたいとところはヤマヤマですが、三姉妹と友人や敵(?)を書き分けていたことは普通に良いと思います。しかし、敵(?)はなんで匿名なんでしょうかね。あれだけ敵対してしまうキャラクターなら名前くらい付けてやってもいい……むしろ付けないことが不自然に感じられます。なにやら敵はお嬢様らしく、それも主人公の友人には逆らえない程度の権力しか持ち合わせていない……とかいう非常にどうでもいい設定まで書き記すほどなんだから名前を書けばいい。設定も必要ないだろうし、伏線ぐらい作家なら張ってほしいものです。
イラストにどうして猫の絵を描かなかったんでしょうか。一匹くらい猫を描けと思います。扉絵の猫の後姿(雪だるまに毛が生えたように見えるが)はノーカウントです。正面から、横から、伸び〜する猫の姿とか、描いてほしかったですね。
ちなみに、うちの猫は振り向き厨です。
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