小春原日和の育成日記

小春原日和の育成日記 (電撃文庫) (2009/10/10) 五十嵐 雄策 商品詳細を見る

◆基本データ
著者：五十嵐 雄策
イラスト：西又 葵
出版：電撃文庫
初版：2009/10/10
世界観：現代
主要人物：地味な女子中学生、普通の男子高校生、ダメ人間、お嬢様
ジャンル１：育成日記
ジャンル２：ほのぼの
キーワード：見習いお嬢様、育成日記、乃木坂の人、西又葵
対象：オタク向け、イラストに騙された人向け

◆あらすじ（amazonより抜粋）
「わたしを…おにーちゃんの手で…“おとなのじょせい”に、して、ほしいんです…っ」築七十年でトイレ&風呂共同の貧乏アパートで暮らす小春原日和(14歳・中三)は、類い希な才能と呼べるほどの地味っこである。クラスメイトに認識されるまで最低半年以上、自動ドアの前に立てば開かないこと多数、あげくに集合写真は日和の周りだけセピア色…。そんな日和がある日突然発した一言により、晴崎佑介と日和の地味っこ改造計画が始まった。それは大人の女性への道のり=お嬢様育成という第一歩であり―。五十嵐雄策と西又葵の夢の競演で贈るらぶこめ育成日記、始動っ。

◆評価
総評：不快作
総点：１９
ストーリー：４
文章：１
キャラ：１
意外性：０
世界観：１
テンポのよさ：１
オリジナリティ：０
ネーミング：１
背景：５
イラスト：５
その他：イラストに騙された

◆書評
　イラスト買い。
　俺にしては珍しく、イラストで買ってしまった作品です。イラストで買うもんじゃないと実感しました。
　内容は平坦極まりなく、展開も予想でき、単なる日記です。まあ、それでも一通りのストーリーはあるわけでして、それなりに小さなヤマタニはあるのだろうと思います（つるぺたなヤマタニでしょうけど）。読んでて飽きます。
　文章はオナニー。中高生のオンライン小説とかこういう文章が多い気がします。自分で盛り上がって自分だけﾊｧﾊｧしているような書き方で、読者を意識していないと思います。もしかしたら、それは単にギャグにセンスがないだけかもしれません。読みやすさは普通ですが、読んでて抵抗を覚える文章でした。
　キャラは乃木坂春香を薄めたような感じ。これしか書けない作者なんでしょうかね。他にもいろいろ出てきますが、信長に当たるようなキャラは存在せず、いかんせん面白くありません。
　テンポいいねー、秋から一気に春までを一冊で語ります。毎日がつまらない、そんな風に思ってしまいます。中身がないのでしょうか。
　これが売れるとしたらネームバリュー（と表紙）がほとんどだと思います。そういうつもりで出版したんでしょうね、時期的に。
　イラストはよかったですよー。売れてるイラストレーターさんです。しかし、ここぞという時に絵が使われているのに、ここぞという場所が描かれていないのにはショックを受けました。
　久しぶりに電撃文庫で被爆しました。