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雪蟷螂 (電撃文庫)雪蟷螂 (電撃文庫)
(2009/02)
紅玉 いづき

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◆基本データ
著者:紅玉 いづき
イラスト:岩城拓郎
出版:電撃文庫
初版:2009/02
世界観:異世界ファンタジー
ジャンル1:恋愛
ジャンル2:戦争

◆あらすじ(amazonより抜粋)
涙も凍る冬の山脈に雪蟷螂の女が起つ。この婚礼に永遠の祝福を―。長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、ひとつの約束がなされた。それは、想い人を喰らう“雪蟷螂”とも言われるフェルビエ族の女族長アルテシアと、永遠生を信仰する敵族ミルデ族長オウガとの政略結婚だった。しかし、その約束の儀は、世代を超えて交錯する人々の想いにより阻まれる。果たして、山脈の地に平和は訪れるのか。そして、極寒の地に舞う恋の行方は…。『ミミズクと夜の王』『MAMA』に続く“人喰い物語”最終譚。


◆評価
総評:不作
総点:44
ストーリー:5
文章:6
キャラ:4
意外性:3
世界観:6
テンポのよさ:5
オリジナリティ:4
ネーミング:4
背景:5
イラスト:5
◆書評
 紅玉さんといえば第13回電撃大賞の人ですね。イラスト皆無の童話調で、ラノベとしては変わり者の作品「ミミズクと夜の王」でデビューした作家として有名です。多くのラノベ読書家たちが「イラストないのかよっ!?」と驚嘆していましたね。
 そんな紅玉さんが贈る人食い物語の第三弾。

 何も感じませんでした。
 ものかきが言われてショックな言葉その一です。
 この作品を見て、感動もしませんでしたし、笑いもしませんでした。
 前の作品のほうが面白かったです。
 ものかきが言われてショックな言葉その二です。
 悪いところはないといっていいと思います。同時に良いところもないと思いました。あえて言うなら世界観が好みだったけど、キャラが好みじゃありませんでした。
 なにが良かったのかよく分からない作品はどこも強調して書いていないことがあると思います。つまり、起承転結でいう、転分を目立つように書かなかったことです。他にも主人公はだれなのかはっきりせず、キャラクターたちにもスポットを当てていません。舞台である雪の山脈も説明が少なく、特筆するほど好きになれる世界観ではありません。全体的に軽く書いている印象が強いです。いちばん書きたいところは恋愛の部分だと思うのですが、そこもしっくりきません。
 暇があれば読んでみてもいい作品、という位置づけです。

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