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せめて、明るく書こうと思う。
機能の大雨とは打って変わって、快晴だ。暑い。
私は朝早くに家を出て、まず、祖母の家へ回り、葬祭会館へ向かった。葬祭会館では、やることがなかったので読書をしていた。やがて、親族とか遺族がきて、火葬場へ行くことになる。
火葬場では、中学の後輩とあった。相手は、私のことを顔は知ってるけどよくわからない、といったファミリアストレンジャー的な立場だった。
他人とまぜこぜになった煙が立ち昇らなくなり、祖母が白い骨で出てきた。父と祖父は二人一組でひとつの骨を箸でとるという作法を知らなかった(知っててもやらなかった?)ようで準備の人が教えてくれたが、祖父は、
「どうでもいいべ」
と、勝手にやり始めた。
礼儀を知らないのも無理はない。祖父の母は祖父が物心つく前に死んでいて、祖父は本家(私の家は分家)のほうへ預けられた。しかも、祖父が小さいころから本家ではボケていたばあさんの世話をさせられていたため、礼儀とかはまったく知らないで生きてきた。というのは、遺族の誰かが話していた気がする。
お守りとやらで、変な赤い鉄片をもらった。不気味に濡れていて、ざらつきがこすると剥がれ落ちていく。今、サイフに入ってる。いろんな意味で守ってくれそうだ。
マイクロバスで揺られ、会館へ。私は、白い布(母はご飯に刺さった箸、父は遺骨、父の弟は写真)を手にもったまま、会場に入った。今度は、葬式の準備らしい。
葬式中はかなり眠かった。睡魔と決闘の末、葬儀は無事に終了し、会社関係の人が帰っていくのを見ている。たまにお辞儀とうなずきが混ざったような会釈をしたり。
お経を唱える奴。だるい。寝させてくれ。
納骨。私は荷物運びでいちど祖父の家へ向かう。荷物を置いて、お墓へ線香を上げに行く。だんごを食べた。まっ白いただの団子。素朴さがおいしく思えた。マイクロバスの中でもあまった団子を食べ続けた。
会館から、母方の祖母を家に送り、帰宅。
――いま。
そうとう眠い。明日は学校だ。
私にとって、通過儀礼を果たせたのか甚だ疑わしかった。