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私は昨日、父方の祖母を亡くした。それに関して、通夜のことを話そう。
朝、思うことはなくて祖母の眠る家へと赴いた。挨拶とお辞儀と線香臭さで満ちていた。猫の話とか他愛もない日常会話を繰り広げる最中、私は父の弟から北方三郎という作者の本をもらった。ハードボイルドらしく、興味はない。
三時になり、葬儀屋が祖母を連れて行った。お坊さんがお経を上げるのが一般だと思っていたが、お経すらなく祖母はこの家へ二度と帰らないことになる。外に連れ出されていった水色の棺おけは、‘霊柩車’と書かれたワゴン車に詰まれ、父とその弟を乗せ、走り去った。私は母の車に揺られながら、隣市の会場へ向かった。
車はあまり停まっていない閑散とした場所に通夜を行う会場は建てられていた。目の前にセブンイレブンが蛍光灯をともしていた。
通夜式は二時間あると言っていたので、私はうんざりしていた。それが、予定より早く――二十分で終わった時は意外で、心の中では嬉々としていた。
特に思うことはなく、これが普通だと思う。それとも人が死ぬことは特別なのか。普通なのか。よく分からないが、少なくとも私の文化祭は行けず、同市で行われた文化祭帰りの女子高生をねめたことくらいが記憶に残っている。誰か、私の煩悩を消しておくれ。
朝、思うことはなくて祖母の眠る家へと赴いた。挨拶とお辞儀と線香臭さで満ちていた。猫の話とか他愛もない日常会話を繰り広げる最中、私は父の弟から北方三郎という作者の本をもらった。ハードボイルドらしく、興味はない。
三時になり、葬儀屋が祖母を連れて行った。お坊さんがお経を上げるのが一般だと思っていたが、お経すらなく祖母はこの家へ二度と帰らないことになる。外に連れ出されていった水色の棺おけは、‘霊柩車’と書かれたワゴン車に詰まれ、父とその弟を乗せ、走り去った。私は母の車に揺られながら、隣市の会場へ向かった。
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通夜式は二時間あると言っていたので、私はうんざりしていた。それが、予定より早く――二十分で終わった時は意外で、心の中では嬉々としていた。
特に思うことはなく、これが普通だと思う。それとも人が死ぬことは特別なのか。普通なのか。よく分からないが、少なくとも私の文化祭は行けず、同市で行われた文化祭帰りの女子高生をねめたことくらいが記憶に残っている。誰か、私の煩悩を消しておくれ。
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