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赤の9番“隷従” (電撃文庫) (2010/01/10) 相原 あきら 商品詳細を見る |
◆基本データ
著者:相原 あきら
イラスト:カズオキ
出版:電撃文庫
初版:2010/1/10
世界観:現代、学園、ギャンブル、バトル
主要人物:高校生、異能、選ばれし者
ジャンル1:萌え系
ジャンル2:ギャンブル
キーワード:ドM、ツンデレ、人殺し、自己中、続編あり
対象:オタク向け
◆あらすじ(amazonより抜粋)
冴えない男子高校生・木下つくしは、ある日ネットを徘徊中に、クラスメイトが書いたと思しきブログを見つける。「私は赤の9番『隷従』です。至急私にベットしてくれるプレイヤーを探しています」―凛とした態度で同性にもファンが多く、つくしも憧れるクラスメイトの小田かずさが、実はゲーム好きの同志だった(これはチャンスかも)!?そんな妄想全開で、彼女に話かけてみれば、妙に切羽詰まったかずさの様子に引くに引けず、気が付けば彼女の下僕として不可解なゲームに巻き込まれるハメに―!?“地球の運命”を担った12人の少女達による「運命ゲーム」が幕を開ける。
◆評価
総評:唾棄作
総点:7
ストーリー:0
文章:1
キャラ:2
意外性:0
世界観:0
テンポのよさ:0
オリジナリティ:1
ネーミング:0
背景:2
イラスト:1
◆書評
新作適当買い。
久々に酷い作品を読みました。ストーリーはだらだらとしていて全く面白みが無く、文章についても主人公の妄想が混ぜられていて、非常に読みにくい。もちろん、世界観や作中の戦いの設定などはご都合主義であり、ネーミングセンスも皆無です。しかもイラストがないと来た。この作品のどこに良点を見出すことができようか。
○見せどころが分からないストーリー
物語の基盤は不可解なゲームに気づかぬうちに参加してしまったこと。これをどう切り抜けるかがポイントであり、このような系統の作品の一番の見せどころです。デスノートやライアーゲームなどにあるような、緊迫感や知能的切り返しを楽しめれば十分なのですが、そういった緊迫感、知能的切り返しなど皆無。興味をそそる組織や敵の存在がありません。ましてや、敵がいないので策略なんてありゃしない。
最初から最後までグダグダです。
敵は二人。最初の敵はクラスの人気者。主人公に「自己中嫌い!」と言われ、なぜか他のクラスメイトたちにも嫌われ、死にます。クラスメイトを操っているなど、戦略的な一面があって面白そうな感じはしますが、実際は自滅するだけの噛ませキャラです。
二人目の敵がたぶんラスボス。こいつも自滅します。しかも、ヒロインの謎の能力について作者の勝手なこじつけにより、よく分からないけど敵は死んでしまいます。そのとき、主人公も他の人間と手を組んでいたのですが、それを敵が見抜けなかったのです。そこまで用意周到な人間が犯すようなミスとは到底考えられず、違和感を覚えます。作者の知力を疑いますね。
○シリアスではなく萌え系
シリアスのように思い、購入しました。ハッ……バカだったね。
これは単なるキャラ萌え小説。シリアス面は穴だらけの幼稚なストーリーなため楽しめない。また、シリアスで通してはおらず、真面目なところで主人公の妄想が挟まれせっかくの雰囲気が台無しにされています。
小田かずさというヒロインはすごくツンデレなのですが、主人公がとてもどMで、そのツンツンした姿にビクビクゥッとしてしまいます。これが読者に受け入れられる主人公とでも思っているのか作者。一般的に男のマゾヒストは少ない。むしろサディストとかそういう趣向を持った人間が少数なのだから、そんな共感の得にくい性趣のキャラクターを主人公にするのは推奨されない。本当に主人公が気持ち悪くて、読むのを止めようと思いました。
他にもロリとか出ますが、すぐに死にます。捨てキャラを小説に使うな。キャラの数は多くしすぎるな。これは作品を書く上で一番最初に気にするはずのことです。キャラ多いと読者に誰が誰だか分からない状態を作ってしまいます。もちろん、10巻以上出ている作品ならキャラが多くてもまだ大丈夫ですが、一巻という短い作品の中に多くのキャラクターを登場させようとするのはいささか無理があるかと。だから、用を済ませたキャラはどんどん殺していく、という手法が取られやすいのですが、まさしくこの作品では要らなくなったキャラは殺す、という手法です。オンラインのオナニー小説によく見ますね。とても気持ち悪い。
○戦いの設定はデウス・エクス・マキナ
ご都合主義で語られるルール無き戦い。
攻撃の範囲とか最後の最後で設定の後付がなされ、主人公たちが勝利したりします。なんだこれ。
ルールが定められていない戦い。本当はルールがあるけど、作者の手にかかればちょちょいのちょい……、ルールなんて存在しなくなります。
こんなんだから、緊迫感も出ないんですよ。ルールくらいは作って欲しいですね。
○イラストはナシ
イラストないとか……。
こういう残念作品でも唯一、イラストで楽しみを見出せるのに、イラストがありません。こんな作品のどこに需要があると言うのでしょうか。
○最後に
とても人にオススメできるような小説ではありません。
駄作以下。
新作適当買い。
久々に酷い作品を読みました。ストーリーはだらだらとしていて全く面白みが無く、文章についても主人公の妄想が混ぜられていて、非常に読みにくい。もちろん、世界観や作中の戦いの設定などはご都合主義であり、ネーミングセンスも皆無です。しかもイラストがないと来た。この作品のどこに良点を見出すことができようか。
○見せどころが分からないストーリー
物語の基盤は不可解なゲームに気づかぬうちに参加してしまったこと。これをどう切り抜けるかがポイントであり、このような系統の作品の一番の見せどころです。デスノートやライアーゲームなどにあるような、緊迫感や知能的切り返しを楽しめれば十分なのですが、そういった緊迫感、知能的切り返しなど皆無。興味をそそる組織や敵の存在がありません。ましてや、敵がいないので策略なんてありゃしない。
最初から最後までグダグダです。
敵は二人。最初の敵はクラスの人気者。主人公に「自己中嫌い!」と言われ、なぜか他のクラスメイトたちにも嫌われ、死にます。クラスメイトを操っているなど、戦略的な一面があって面白そうな感じはしますが、実際は自滅するだけの噛ませキャラです。
二人目の敵がたぶんラスボス。こいつも自滅します。しかも、ヒロインの謎の能力について作者の勝手なこじつけにより、よく分からないけど敵は死んでしまいます。そのとき、主人公も他の人間と手を組んでいたのですが、それを敵が見抜けなかったのです。そこまで用意周到な人間が犯すようなミスとは到底考えられず、違和感を覚えます。作者の知力を疑いますね。
○シリアスではなく萌え系
シリアスのように思い、購入しました。ハッ……バカだったね。
これは単なるキャラ萌え小説。シリアス面は穴だらけの幼稚なストーリーなため楽しめない。また、シリアスで通してはおらず、真面目なところで主人公の妄想が挟まれせっかくの雰囲気が台無しにされています。
小田かずさというヒロインはすごくツンデレなのですが、主人公がとてもどMで、そのツンツンした姿にビクビクゥッとしてしまいます。これが読者に受け入れられる主人公とでも思っているのか作者。一般的に男のマゾヒストは少ない。むしろサディストとかそういう趣向を持った人間が少数なのだから、そんな共感の得にくい性趣のキャラクターを主人公にするのは推奨されない。本当に主人公が気持ち悪くて、読むのを止めようと思いました。
他にもロリとか出ますが、すぐに死にます。捨てキャラを小説に使うな。キャラの数は多くしすぎるな。これは作品を書く上で一番最初に気にするはずのことです。キャラ多いと読者に誰が誰だか分からない状態を作ってしまいます。もちろん、10巻以上出ている作品ならキャラが多くてもまだ大丈夫ですが、一巻という短い作品の中に多くのキャラクターを登場させようとするのはいささか無理があるかと。だから、用を済ませたキャラはどんどん殺していく、という手法が取られやすいのですが、まさしくこの作品では要らなくなったキャラは殺す、という手法です。オンラインのオナニー小説によく見ますね。とても気持ち悪い。
○戦いの設定はデウス・エクス・マキナ
ご都合主義で語られるルール無き戦い。
攻撃の範囲とか最後の最後で設定の後付がなされ、主人公たちが勝利したりします。なんだこれ。
ルールが定められていない戦い。本当はルールがあるけど、作者の手にかかればちょちょいのちょい……、ルールなんて存在しなくなります。
こんなんだから、緊迫感も出ないんですよ。ルールくらいは作って欲しいですね。
○イラストはナシ
イラストないとか……。
こういう残念作品でも唯一、イラストで楽しみを見出せるのに、イラストがありません。こんな作品のどこに需要があると言うのでしょうか。
○最後に
とても人にオススメできるような小説ではありません。
駄作以下。
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