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![]() | ラブひな (1) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (2670巻)) (1999/03) 赤松 健 商品詳細を見る |
◆基本データ
著者:赤松健
原作:オリジナル
出版:講談社コミックス
発表期間:1998年47号 - 2001年48号
巻数:全14巻
世界観:現代
主要人物:浪人生、女子寮の住人(全国TOPの秀才少女、フリーター、ピュア中学生、異国のメカニック、剣士)、沖縄人、土器幼女、前管理人、の恋人、カメ
ジャンル1:ハーレムラブコメ
ジャンル2:受験勉強
キーワード:ハーレム、約束、東大、
対象:中高生向け
◆あらすじ(amazonかwikipediaより引用)※どちらにもない場合、独自で作成しています。
景太郎は幼い頃に女の子と交わした約束を果たそうと、東京大学の入学を目指す19歳。しかし、彼は既に2浪の身。家を追い出され、祖母が経営する東京近郊の温泉旅館を頼るのだが、そこは彼の知る昔の姿とはまるで違っていた。唐突に「女子寮」の管理人となってしまった景太郎は、ドタバタに翻弄されながらも、東大入学、そして「約束」に近づこうと奮戦していく。
◆感想
相当昔にヒットした作品なので語ることは少ない。よって軽く紹介した後、隠し味に俺の愛を込めよう。
「ラブコメノススメ」のナオ百式さんと感想コラボレーションをしようと思って立ち上げた感想です。しかし、私の連絡不足により、同時に感想を掲載することができませんでした。ナオ百式さん、この場を借りて謝罪申し上げます。
○ラブひなという作品について
ラブひなはハーレム系作品の原点に近い位置に存在します。なにが原点なのか分からないゆえ、こうした曖昧な書き方しかできないことをおゆるしください。
ハーレム系ってのは一人の男が複数の女の子に好意を寄せられる系統の作品を言います。時に、三角関係などドロ沼的展開になることがありますがああいうのはハーレム系とはいいません。ハーレム系はラブコメなどの他のジャンルを取り込んで、共存していると思います。複数の女の子が一人の男を巡ってマジな喧嘩を始めたらコメディじゃないし。
そういや、前にフックの話をしたと思いますが、ハーレム系はその要点をばっちり掴んだ種類の作品なんでしょう。読者が読みたいあれやこれやのうち、作品の中に読者が引っかかってくれるフックを用意します。ラノベ作家で言えば榊一郎さんとかよく意識してやってますね。読者にもいろいろあって、ツンデレラ、ロリコン、どえむ、眼鏡っ娘LOVEなどなど、要はたくさんの変態がいます。その変態がより興味をもつようにしたのが記号を持ったキャラが多く登場するハーレム系なのです。
確かに巻末だったか、∞か0に作者自身がギャルゲーのように作ろうと記されていました。ギャルゲーと言えば、数あるヒロインの中から恋人にしたい相手を選ぶことができる形式のゲームです。ラブひなもそうした流行の思想に則っていたからこそ、これほどまでの盛り上がりを見せたのかもしれません。
○キャラ
渡る世間は萌えばかり。
成瀬川なる
萌えた。
……気をつけろ! 奴はツンデレを装備している!
コミック力場。
前原しのぶ
ロリピュアハート。
漫画でニャモ以外にも「しのむ」と呼ばれていた謎は未だに不明だ。
青山素子
剣士。男に見られるけど、景太郎を意識してか女の子っぽくなる。そこがいいのだヨ諸君。
実際のところ、素子の登場する回は話がピリッとした感じがする。
カオラ・スゥ
メカニック。
謎が多い少女。
紺野みつね
フリーター。作中では司会進行を務める役回りが多く、景太郎と恋愛絡みのことがあまりなかった。同時に、メインとして描かれることはなかったが、大人な魅力に乾杯!
好きなキャラの一人でもあります。たまにいい台詞を言うだなこれが。
乙姫むつみ
スイカネタを見て、そらおとのイカロスを思い出す。もしかすると、イカロスはむつみをイメージの一つに入れていたのかも。なんだかんだで人気のキャラです。
マイペースで天然ボケ。
サラ・マクドゥガル
外国産幼女。
このロリコンどもめ。
○ストーリー(ネタバレ注意)
・1巻
景太郎は女子寮の管理人となる。これは祖母の伝達によるもので、景太郎の意思ではない。けど、主人公だし責任を持って管理を始める。
※こういう誰かに任せられるってのも馬鹿一。でも王道。
最初はヒロインたちも嫌がるけど、まあ悪くないかなと思い始める。
なるが全国TOPの実力を持つ少女だったと判明。しのぶの誕生日を祝うとか、素子との対決に勝ってしまうとか。とりあえずそこにも裸見たり下着盗んだりとラッキースケベの連続なわけですが。
・2巻
スゥ回。まあ大変でしたねー。
クリスマス。プレ東大模試。判定が悪かったら強制自宅送還。で、判定が悪かったが、うやむやになってそのまま管理人を続けることに。
※こまけぇこたぁいいんだよ力場。この部分を小説化したら、やたらめったらクレームがくるね。なぜか小説好きには物語の整合性とか矛盾とかそういうのばっかり気にする輩が多い。俺も前はその一人だったけど、もう気にはしない。
センター、バレンタインなど通過イベント消化。
3巻とまたぐようにして、なるとの東大合格について。景太郎はなるが約束の女の子だと思っている。ここを強調する場面でもあった。
・3巻
景太郎「二人で約束したじゃんか」
なる「それ私じゃないよ。大体、15年前って言ったら私2歳じゃん。約束なんてできるわけないよ」
景太郎はこの会話ですべてのやる気を喪失し、東大を落ちてしまいます。同時になるも東大を落ちてしまう。そんな二人は落第傷心旅行。もちろん、景太郎は景太郎で行き、なるはなるで出発するのですが、そこはお約束、同じ場所・京都へ向かう。寮へ掛けた電話も紛らわしくて住人たちを「景太郎となるがかけおちした」と勘違いさせてしまい、住人たち総出で二人を探すことになる。
※このみんなで誰かを探すパターンはラブひなの王道でもある。
なんだかんだで景太郎となるは仲良くなる。そこにむつみ登場! むつみは景太郎と気が合うし、仲も良く挙句の果てにキスまでしちゃう。要はなるの恋のライバルですね。これは最後の方まで繰り広げられます。あとはそのキスとかの誤解を解いて、やっといいムードって時に住人たちの介入によりお開きとなる。
いいムード→ブチ壊し これラブコメの常套手段
あのカメの登場巻でもある。
・4巻
瀬田登場。流れ的には後なので、そこで説明。
景太郎となるの関係だが、景太郎が東大をあきらめたと知ったなるは落ち込んでしまう。実は一緒に東大に入りたかったのかもねー。
素子回はまあニヤニヤできた。あの武士らしい素子が女らしく振舞うだなんて。いくら真剣白刃取りをされた代償としての願い事でもここまで面白く使わせたのには感嘆した。
瀬田登場。サラも登場。サラかわいいよサラ。瀬田はなるが2年前に約束をした男だった。つまりは景太郎の恋のライバルってことだな。
・5巻
しのぶ回。
スゥや素子にも寄せた回もあった。全体的に進展はない。
・6巻〜8巻
景太郎だけじゃなく、なるも約束の女の子が自分だと感じているようだったが、その答えはいざ知らず。そこへ登場したのがなるの恋のライバルむつみだった。
巻後半で分かるむつみ=約束の女の子が決定してしまうようでした。それでなるも落ち込んでしまうが、景太郎の「東大目指して勉強がっばってるのはお前と一緒に合格するためだから」という一言で復活。
でも、むつみ=約束の女の子の方程式がなるの中で完成してしまい、なるは完全に自分が約束の女の子の線を切ってしまう。
むつみは昔の約束を覚えていなかった。そのため景太郎をなんとも思わず関係を保ってきた。通過イベントをこなしたのち、ふとしたところでむつみが約束を思い出してしまう。それは景太郎とではなく、なるとの約束だった。むつみは「景太郎となるが一緒に東大に行く」という約束をなるが忘れていたから、もう一度教えてあげた人物だ。
景太郎はラブパワーで東大入試に望み、うまい具合に駒を進めていく。しかし、油断したため居眠りをしてしまい、英語を何もかけず、適当にマークしただけで入試は終了してしまう。それで合格はあきらめた、となるにも内緒で南の島へ向かう船に乗り、パララケルス島に漂流する。
そこで瀬田と出会う景太郎。景太郎は瀬田の助手をしながら、たくましく生きていた。この時点で景太郎は考古学に本格的な興味を持ち出している。そこへなるが景太郎を探して、合格発表も見ずにやってくる。
※ちなみに考古学者になるのには30年ほどかかるらしい。そもそも考古学者を教授レベルの人とするかそうでない人とするかで年月は変わるが。
景太郎となるはパララケルス島砂漠地帯にて遭難。無人島生活のようなものを送ることに。いろいろとトラブルはあったがおおむね悪くない生活を送る。そこへ景太郎たちを探してやってきた住人たちが到着。合格したことを二人に知らせてハッピーとなる、かと思えば、日本に戻るまでの時間があとわずか! これに間に合わなければ東大合格は取り消しになってしまう。全員で帰国するため奮闘する。
しかし! もう一日過ぎてしまい、手遅れが発覚……。
郵送すればOKだった話。しかもパララケルス島は日本と日付変更線を挟んでいるので一日遅い。当日消印有効だったのでなんとか助かる。
ハッピーエンド。
・9巻
※まだまだ続く。住人編。
入学式、景太郎は不慮の事故で初めてまともな怪我をする。足を骨折した。それで入院。もちろん東大も休学。
お見舞いにきたなるに景太郎は思わず告白してしまう。しかし、なるは告白の返事をせずに逃げ帰ってしまう。そして返事ができずなるは景太郎を避けてしまう。景太郎もフラれたと思い込んで、やきもきしてしまう。そこにキツネ。キツネの台詞がちょーいいのよ。
「2回でも3回でもアタックしてみ。それでトーダイうかったんやろ?」
サイコーだわ。
素子の姉見参。素子を京都に連れ戻しに参られた。妖刀とか登場するがそれは放っておいて、素子ががんばる回だ。これはこれでよかったかなぁ、と。
あとは瀬田とはるかの結婚がどうたらこうたら。皮肉にも景太郎と同じで瀬田もはるかに告白の返事をもらえないままだった。なにげ回想のはるかが瀬田の気を引こうとスカートを穿いたりするとか萌えるね。瀬田ははるかとサラの母親に好かれていたらしい。しかし、どちらとも選べずに30歳になったらどちらかを選ぶことにした。ただ瀬田が30になる前にサラの母は死んでしまったため、はるかは瀬田に選ばれても納得が行かなかったのだ。
だが、瀬田がサラの母親の残した遺言「指輪ははるかに渡して」をはるかに伝え、めでたく二人は結ばれる。でもはるかはツンデレなので、少しだけ指輪をはめてやると言って、瀬田をキスを交わす。それを景太郎となるが見ていた。景太郎たちもいいムードになるけど、景太郎があんまりバカすぎてキス未遂。
・10巻
むつみとなる、景太郎の三人のお話がメインとなる今巻。むつみの記憶がなくなり、記憶もぜんぶ子供の頃に戻ってしまうというのは意外な展開だった。これにより、当時の関係と今の関係を比べて、本当の気持を再確認できたのだと思う。
※知人の言葉でタマが「みゅ」だけだったのにはフイタ
死にかけのむつみの願いが景太郎との結婚だったので結婚式を上げる。あくまで治療の一環だったが、なるが結婚を許さないとむつみと対決する。しかし、むつみもなるは景太郎と結ばれるべきと考えていたらしく、わざと勝負に負けた。じゃんけんでいつもなるがチョキを出すことを知っていたむつみはわざとパーを出してなるを勝たせてやる。そんな思い出のシーンとともに感動の場面でした。
後半はスゥの回。これまたいつも明るいスゥがしおらしくなっちゃってかわいいこと。おそらく景太郎に恋をしているのだと住人たちは思い込み、二人をデートに誘う。
※映画の内容。クレアァァァァアッ! どうみてもヴェイグですありがとうございました。
スゥがしおらしかったのは前歯が抜けたからだった。それで兄からの手紙がこなくなったと勘違い。
ここで景太郎が秋から外国に行く決意を暴露する。景太郎の目的は東大合格だったけど、それ以上先の目標がない。その目標を景太郎は決めたのですね。
さて、もっと後半はその目標を住人たちに打ち明ける話。景太郎はいきなりの別れになるかもしれないから姑息に「なんでもする券」を住人たちに発行していたが、いきなりの別れになるかもしれないことがバレてしまう。それで、自分の意思で受験することを打ち明ける。住人たちはちゃんと応援してくれる。
※ここはハーレムだけど、なんかよさげ。一巻の差し入れのシーンをこちらに持ってきたのはいいやり方だと思う。景太郎の人生の転換部に差し入れがあるんだね。
・11巻
可奈子がメイン。新しい管理人可奈子は景太郎の血のつながりのない妹だ。そんな可奈子は景太郎と一緒に旅館を経営すると言う約束を果たすために、女子寮の住人たちたちを追い出そうとする。しかしなるたちは可奈子と仲良くしたいと考えていて、歓迎パーティを開き和解を果たす。
しかし可奈子は景太郎を好きな人が大勢いると困るので、やっぱり排除しようと考えるが、逆に返り討ちに合ってしまう。そんなこんなでドタバタ劇が繰り広げられた後、瀬田カーが突っ込んできて中から景太郎が現れる。
景太郎がかなり登場しない回だったけど、景太郎への愛はひしひしと感じる巻でした。
・12巻
物語はクライマックスに駆け上る。
なるVS可奈子。可奈子の積極的なアピールに対し、アピールしきれなかったなるは自分が本当に景太郎のことを好きじゃないからなのかもしれないと思い、北国へ旅立つ。
景太郎が可奈子との約束を忘れていたせいで、可奈子が要らん期待を景太郎に寄せてしまっていた。可奈子となるが二手に分かれて逃げたとき、お互い入れ替わっていたのにも関わらず景太郎は可奈子に謝ることを優先した。
※これも主人公ならではなかなぁ。
誤解を解き、住人たちの力を借り、なると再会。
そしてなるから積極的にキスされる。これでめでたく二人は結ばれた! だけど、ハッピーエンドじゃないんだなー。
・13巻
二人が結ばれたその後。まだ、景太郎の周りのことはちゃんと収まっていない。だからこの13巻にてハーレムを一途に変更させてきた。いや、見た目はハーレムなんだけど、みんな景太郎が一途になるように仕向けてる。それに、景太郎も女たらしになっちゃって、もう1巻の頃の少年ではないのだった。
モルモル王国というところへ舞台は移動。そこはスゥの故郷で、しかもスゥはそこの姫だと言う。景太郎はスゥと結婚して国王になるとかの話に持っていかれるが、そこはなるとの一途な思いから脱出。景太郎はなるを選び、誓の場へ向う。
※なんというか、そこはパララケルス島にも見えるんだが。
そこでは瀬田が待ち構えていた。この祭壇で誓い合った二人は永遠に結ばれる、それを瀬田ははるかと行いたいのだそうだが、景太郎だってなると誓い合いたい。そして対決をして、瀬田が勝ち、結婚式が始まる。
ダメだったけどそれでもよかった。なるは景太郎にベタ惚れ。
※やっと終りなんですね……。
・14巻(最終巻)
婆ちゃんの伝言「ひなた荘に帰るとき、結婚していること」を守るために帰宅した景太郎たちだったが、肝心の婆ちゃんは伝言を忘れていた。
夜になれば、事も運ぶと言うわけで、景太郎となるはホテルへ泊まりにきたのだが、そこでニャモと再会する。ニャモは海外の大学へスカウトする手紙を景太郎に届けに来たのだった。しかし、あんまり景太郎たちが仲良くしてるもんで渡すことができず、なるにその手紙を託しパララケルスへ帰国する。
手紙を景太郎に渡そうとしたが、住人たちはみんなそれぞれ訳あって女子寮を出ることになった。そして残ったのは景太郎となるだけ。しかも手紙の内容を読んでしまったら、景太郎は海外に行ってしまい、なるは一人ぼっちになってしまうことがわかっていた。
景太郎のために、なるは女子寮を出て行く。実家に帰るらしいので、景太郎はなるを追って山手線へ。実家そばの目白まで送ると言っておきながら、ずっとぐるぐる山手線を廻っていた。ずっと、ずっと一緒に。そう思って環状線の山手線を回り続ける。そして、回想。思い出はどんどん過去へ遡っていく。これは景太郎となるとの対比なんだそうだ。
婆ちゃんから「約束の女の子は隣にいる子だ」と聞かされなるだと発覚する。まあコメディはついていたものの。でも、そのあと砂場を掘り起こしたらなると景太郎が相合傘に名前を刻んでいたので確実だ。
なりたい職業を紙に書くのは、感動的。景太郎が「瀬田さんをこえるような大考古学者になる」でなるが「学校の先生になる」だった。けど、なるはもう一度書き直して「景太郎大好き ずっと一緒」と書いて紙飛行機と一緒に飛ばした。終わり方はとってもグッドだったね。
おまけ。
ラブひな世界の永続性の象徴、絵馬登場。景太郎みたいな奴だからラブひな世界は続いていくんだなって分かりますね。
さて、この日は結婚式。だれと? 聞くなよ。
絵馬は花嫁のヴェールを興味でかぶってみる。しかし、住人たちたちにバレて追い回されることになるが、そこへ瀬田カーに乗った景太郎が颯爽と登場し、絵馬を助ける。
景太郎たちは式場であるひなた荘に行って、絵馬はヴェールをなるに返す。そう、なるは花嫁衣裳に着替えた新婦だったのだ。そして式は始まり、二人は永遠の愛を誓い合う。
ブーケは絵馬が取った。
そして、新婚旅行へでかけるその時に、景太郎がなるのスカートを踏んでしまいスカートが脱げてしまう。お決まりのようになるが景太郎をぶっ飛ばす。
こうしていつもの平和とまったりとしたひなた荘は続いていくのでした。
おしまい。
○最後に
とてもいい話だったなあ。
まとめながらもう一度読み返して、とても心が温まった。
モデルとなった温泉が俺の地元なんだよね。……山形は地元じゃないか。いや、東北が俺の地元なんで(くるしまぎれ〜
あと受験とか俺に親近感が沸く出来事が多く書いてあった。俺だけじゃないけど、受験はみんな経験しているはずだと思うんだ。だから共感も得やすい作品だったんだと思う。
もう10年も前の作品になるけど、今でも色褪せない面白さを持ってる。やっぱそういうのが名作って言うんだろうね。だから俺はもっと他の人にも読んで欲しいと思うから、こうしてブログで紹介をしているのだろうね。布教みたいな。
はっー。いい作品ごちそうさまでした。
相当昔にヒットした作品なので語ることは少ない。よって軽く紹介した後、隠し味に俺の愛を込めよう。
「ラブコメノススメ」のナオ百式さんと感想コラボレーションをしようと思って立ち上げた感想です。しかし、私の連絡不足により、同時に感想を掲載することができませんでした。ナオ百式さん、この場を借りて謝罪申し上げます。
○ラブひなという作品について
ラブひなはハーレム系作品の原点に近い位置に存在します。なにが原点なのか分からないゆえ、こうした曖昧な書き方しかできないことをおゆるしください。
ハーレム系ってのは一人の男が複数の女の子に好意を寄せられる系統の作品を言います。時に、三角関係などドロ沼的展開になることがありますがああいうのはハーレム系とはいいません。ハーレム系はラブコメなどの他のジャンルを取り込んで、共存していると思います。複数の女の子が一人の男を巡ってマジな喧嘩を始めたらコメディじゃないし。
そういや、前にフックの話をしたと思いますが、ハーレム系はその要点をばっちり掴んだ種類の作品なんでしょう。読者が読みたいあれやこれやのうち、作品の中に読者が引っかかってくれるフックを用意します。ラノベ作家で言えば榊一郎さんとかよく意識してやってますね。読者にもいろいろあって、ツンデレラ、ロリコン、どえむ、眼鏡っ娘LOVEなどなど、要はたくさんの変態がいます。その変態がより興味をもつようにしたのが記号を持ったキャラが多く登場するハーレム系なのです。
確かに巻末だったか、∞か0に作者自身がギャルゲーのように作ろうと記されていました。ギャルゲーと言えば、数あるヒロインの中から恋人にしたい相手を選ぶことができる形式のゲームです。ラブひなもそうした流行の思想に則っていたからこそ、これほどまでの盛り上がりを見せたのかもしれません。
○キャラ
渡る世間は萌えばかり。
成瀬川なる
萌えた。
……気をつけろ! 奴はツンデレを装備している!
コミック力場。
前原しのぶ
ロリピュアハート。
漫画でニャモ以外にも「しのむ」と呼ばれていた謎は未だに不明だ。
青山素子
剣士。男に見られるけど、景太郎を意識してか女の子っぽくなる。そこがいいのだヨ諸君。
実際のところ、素子の登場する回は話がピリッとした感じがする。
カオラ・スゥ
メカニック。
謎が多い少女。
紺野みつね
フリーター。作中では司会進行を務める役回りが多く、景太郎と恋愛絡みのことがあまりなかった。同時に、メインとして描かれることはなかったが、大人な魅力に乾杯!
好きなキャラの一人でもあります。たまにいい台詞を言うだなこれが。
乙姫むつみ
スイカネタを見て、そらおとのイカロスを思い出す。もしかすると、イカロスはむつみをイメージの一つに入れていたのかも。なんだかんだで人気のキャラです。
マイペースで天然ボケ。
サラ・マクドゥガル
外国産幼女。
このロリコンどもめ。
○ストーリー(ネタバレ注意)
・1巻
景太郎は女子寮の管理人となる。これは祖母の伝達によるもので、景太郎の意思ではない。けど、主人公だし責任を持って管理を始める。
※こういう誰かに任せられるってのも馬鹿一。でも王道。
最初はヒロインたちも嫌がるけど、まあ悪くないかなと思い始める。
なるが全国TOPの実力を持つ少女だったと判明。しのぶの誕生日を祝うとか、素子との対決に勝ってしまうとか。とりあえずそこにも裸見たり下着盗んだりとラッキースケベの連続なわけですが。
・2巻
スゥ回。まあ大変でしたねー。
クリスマス。プレ東大模試。判定が悪かったら強制自宅送還。で、判定が悪かったが、うやむやになってそのまま管理人を続けることに。
※こまけぇこたぁいいんだよ力場。この部分を小説化したら、やたらめったらクレームがくるね。なぜか小説好きには物語の整合性とか矛盾とかそういうのばっかり気にする輩が多い。俺も前はその一人だったけど、もう気にはしない。
センター、バレンタインなど通過イベント消化。
3巻とまたぐようにして、なるとの東大合格について。景太郎はなるが約束の女の子だと思っている。ここを強調する場面でもあった。
・3巻
景太郎「二人で約束したじゃんか」
なる「それ私じゃないよ。大体、15年前って言ったら私2歳じゃん。約束なんてできるわけないよ」
景太郎はこの会話ですべてのやる気を喪失し、東大を落ちてしまいます。同時になるも東大を落ちてしまう。そんな二人は落第傷心旅行。もちろん、景太郎は景太郎で行き、なるはなるで出発するのですが、そこはお約束、同じ場所・京都へ向かう。寮へ掛けた電話も紛らわしくて住人たちを「景太郎となるがかけおちした」と勘違いさせてしまい、住人たち総出で二人を探すことになる。
※このみんなで誰かを探すパターンはラブひなの王道でもある。
なんだかんだで景太郎となるは仲良くなる。そこにむつみ登場! むつみは景太郎と気が合うし、仲も良く挙句の果てにキスまでしちゃう。要はなるの恋のライバルですね。これは最後の方まで繰り広げられます。あとはそのキスとかの誤解を解いて、やっといいムードって時に住人たちの介入によりお開きとなる。
いいムード→ブチ壊し これラブコメの常套手段
あのカメの登場巻でもある。
・4巻
瀬田登場。流れ的には後なので、そこで説明。
景太郎となるの関係だが、景太郎が東大をあきらめたと知ったなるは落ち込んでしまう。実は一緒に東大に入りたかったのかもねー。
素子回はまあニヤニヤできた。あの武士らしい素子が女らしく振舞うだなんて。いくら真剣白刃取りをされた代償としての願い事でもここまで面白く使わせたのには感嘆した。
瀬田登場。サラも登場。サラかわいいよサラ。瀬田はなるが2年前に約束をした男だった。つまりは景太郎の恋のライバルってことだな。
・5巻
しのぶ回。
スゥや素子にも寄せた回もあった。全体的に進展はない。
・6巻〜8巻
景太郎だけじゃなく、なるも約束の女の子が自分だと感じているようだったが、その答えはいざ知らず。そこへ登場したのがなるの恋のライバルむつみだった。
巻後半で分かるむつみ=約束の女の子が決定してしまうようでした。それでなるも落ち込んでしまうが、景太郎の「東大目指して勉強がっばってるのはお前と一緒に合格するためだから」という一言で復活。
でも、むつみ=約束の女の子の方程式がなるの中で完成してしまい、なるは完全に自分が約束の女の子の線を切ってしまう。
むつみは昔の約束を覚えていなかった。そのため景太郎をなんとも思わず関係を保ってきた。通過イベントをこなしたのち、ふとしたところでむつみが約束を思い出してしまう。それは景太郎とではなく、なるとの約束だった。むつみは「景太郎となるが一緒に東大に行く」という約束をなるが忘れていたから、もう一度教えてあげた人物だ。
景太郎はラブパワーで東大入試に望み、うまい具合に駒を進めていく。しかし、油断したため居眠りをしてしまい、英語を何もかけず、適当にマークしただけで入試は終了してしまう。それで合格はあきらめた、となるにも内緒で南の島へ向かう船に乗り、パララケルス島に漂流する。
そこで瀬田と出会う景太郎。景太郎は瀬田の助手をしながら、たくましく生きていた。この時点で景太郎は考古学に本格的な興味を持ち出している。そこへなるが景太郎を探して、合格発表も見ずにやってくる。
※ちなみに考古学者になるのには30年ほどかかるらしい。そもそも考古学者を教授レベルの人とするかそうでない人とするかで年月は変わるが。
景太郎となるはパララケルス島砂漠地帯にて遭難。無人島生活のようなものを送ることに。いろいろとトラブルはあったがおおむね悪くない生活を送る。そこへ景太郎たちを探してやってきた住人たちが到着。合格したことを二人に知らせてハッピーとなる、かと思えば、日本に戻るまでの時間があとわずか! これに間に合わなければ東大合格は取り消しになってしまう。全員で帰国するため奮闘する。
しかし! もう一日過ぎてしまい、手遅れが発覚……。
郵送すればOKだった話。しかもパララケルス島は日本と日付変更線を挟んでいるので一日遅い。当日消印有効だったのでなんとか助かる。
ハッピーエンド。
・9巻
※まだまだ続く。住人編。
入学式、景太郎は不慮の事故で初めてまともな怪我をする。足を骨折した。それで入院。もちろん東大も休学。
お見舞いにきたなるに景太郎は思わず告白してしまう。しかし、なるは告白の返事をせずに逃げ帰ってしまう。そして返事ができずなるは景太郎を避けてしまう。景太郎もフラれたと思い込んで、やきもきしてしまう。そこにキツネ。キツネの台詞がちょーいいのよ。
「2回でも3回でもアタックしてみ。それでトーダイうかったんやろ?」
サイコーだわ。
素子の姉見参。素子を京都に連れ戻しに参られた。妖刀とか登場するがそれは放っておいて、素子ががんばる回だ。これはこれでよかったかなぁ、と。
あとは瀬田とはるかの結婚がどうたらこうたら。皮肉にも景太郎と同じで瀬田もはるかに告白の返事をもらえないままだった。なにげ回想のはるかが瀬田の気を引こうとスカートを穿いたりするとか萌えるね。瀬田ははるかとサラの母親に好かれていたらしい。しかし、どちらとも選べずに30歳になったらどちらかを選ぶことにした。ただ瀬田が30になる前にサラの母は死んでしまったため、はるかは瀬田に選ばれても納得が行かなかったのだ。
だが、瀬田がサラの母親の残した遺言「指輪ははるかに渡して」をはるかに伝え、めでたく二人は結ばれる。でもはるかはツンデレなので、少しだけ指輪をはめてやると言って、瀬田をキスを交わす。それを景太郎となるが見ていた。景太郎たちもいいムードになるけど、景太郎があんまりバカすぎてキス未遂。
・10巻
むつみとなる、景太郎の三人のお話がメインとなる今巻。むつみの記憶がなくなり、記憶もぜんぶ子供の頃に戻ってしまうというのは意外な展開だった。これにより、当時の関係と今の関係を比べて、本当の気持を再確認できたのだと思う。
※知人の言葉でタマが「みゅ」だけだったのにはフイタ
死にかけのむつみの願いが景太郎との結婚だったので結婚式を上げる。あくまで治療の一環だったが、なるが結婚を許さないとむつみと対決する。しかし、むつみもなるは景太郎と結ばれるべきと考えていたらしく、わざと勝負に負けた。じゃんけんでいつもなるがチョキを出すことを知っていたむつみはわざとパーを出してなるを勝たせてやる。そんな思い出のシーンとともに感動の場面でした。
後半はスゥの回。これまたいつも明るいスゥがしおらしくなっちゃってかわいいこと。おそらく景太郎に恋をしているのだと住人たちは思い込み、二人をデートに誘う。
※映画の内容。クレアァァァァアッ! どうみてもヴェイグですありがとうございました。
スゥがしおらしかったのは前歯が抜けたからだった。それで兄からの手紙がこなくなったと勘違い。
ここで景太郎が秋から外国に行く決意を暴露する。景太郎の目的は東大合格だったけど、それ以上先の目標がない。その目標を景太郎は決めたのですね。
さて、もっと後半はその目標を住人たちに打ち明ける話。景太郎はいきなりの別れになるかもしれないから姑息に「なんでもする券」を住人たちに発行していたが、いきなりの別れになるかもしれないことがバレてしまう。それで、自分の意思で受験することを打ち明ける。住人たちはちゃんと応援してくれる。
※ここはハーレムだけど、なんかよさげ。一巻の差し入れのシーンをこちらに持ってきたのはいいやり方だと思う。景太郎の人生の転換部に差し入れがあるんだね。
・11巻
可奈子がメイン。新しい管理人可奈子は景太郎の血のつながりのない妹だ。そんな可奈子は景太郎と一緒に旅館を経営すると言う約束を果たすために、女子寮の住人たちたちを追い出そうとする。しかしなるたちは可奈子と仲良くしたいと考えていて、歓迎パーティを開き和解を果たす。
しかし可奈子は景太郎を好きな人が大勢いると困るので、やっぱり排除しようと考えるが、逆に返り討ちに合ってしまう。そんなこんなでドタバタ劇が繰り広げられた後、瀬田カーが突っ込んできて中から景太郎が現れる。
景太郎がかなり登場しない回だったけど、景太郎への愛はひしひしと感じる巻でした。
・12巻
物語はクライマックスに駆け上る。
なるVS可奈子。可奈子の積極的なアピールに対し、アピールしきれなかったなるは自分が本当に景太郎のことを好きじゃないからなのかもしれないと思い、北国へ旅立つ。
景太郎が可奈子との約束を忘れていたせいで、可奈子が要らん期待を景太郎に寄せてしまっていた。可奈子となるが二手に分かれて逃げたとき、お互い入れ替わっていたのにも関わらず景太郎は可奈子に謝ることを優先した。
※これも主人公ならではなかなぁ。
誤解を解き、住人たちの力を借り、なると再会。
そしてなるから積極的にキスされる。これでめでたく二人は結ばれた! だけど、ハッピーエンドじゃないんだなー。
・13巻
二人が結ばれたその後。まだ、景太郎の周りのことはちゃんと収まっていない。だからこの13巻にてハーレムを一途に変更させてきた。いや、見た目はハーレムなんだけど、みんな景太郎が一途になるように仕向けてる。それに、景太郎も女たらしになっちゃって、もう1巻の頃の少年ではないのだった。
モルモル王国というところへ舞台は移動。そこはスゥの故郷で、しかもスゥはそこの姫だと言う。景太郎はスゥと結婚して国王になるとかの話に持っていかれるが、そこはなるとの一途な思いから脱出。景太郎はなるを選び、誓の場へ向う。
※なんというか、そこはパララケルス島にも見えるんだが。
そこでは瀬田が待ち構えていた。この祭壇で誓い合った二人は永遠に結ばれる、それを瀬田ははるかと行いたいのだそうだが、景太郎だってなると誓い合いたい。そして対決をして、瀬田が勝ち、結婚式が始まる。
ダメだったけどそれでもよかった。なるは景太郎にベタ惚れ。
※やっと終りなんですね……。
・14巻(最終巻)
婆ちゃんの伝言「ひなた荘に帰るとき、結婚していること」を守るために帰宅した景太郎たちだったが、肝心の婆ちゃんは伝言を忘れていた。
夜になれば、事も運ぶと言うわけで、景太郎となるはホテルへ泊まりにきたのだが、そこでニャモと再会する。ニャモは海外の大学へスカウトする手紙を景太郎に届けに来たのだった。しかし、あんまり景太郎たちが仲良くしてるもんで渡すことができず、なるにその手紙を託しパララケルスへ帰国する。
手紙を景太郎に渡そうとしたが、住人たちはみんなそれぞれ訳あって女子寮を出ることになった。そして残ったのは景太郎となるだけ。しかも手紙の内容を読んでしまったら、景太郎は海外に行ってしまい、なるは一人ぼっちになってしまうことがわかっていた。
景太郎のために、なるは女子寮を出て行く。実家に帰るらしいので、景太郎はなるを追って山手線へ。実家そばの目白まで送ると言っておきながら、ずっとぐるぐる山手線を廻っていた。ずっと、ずっと一緒に。そう思って環状線の山手線を回り続ける。そして、回想。思い出はどんどん過去へ遡っていく。これは景太郎となるとの対比なんだそうだ。
婆ちゃんから「約束の女の子は隣にいる子だ」と聞かされなるだと発覚する。まあコメディはついていたものの。でも、そのあと砂場を掘り起こしたらなると景太郎が相合傘に名前を刻んでいたので確実だ。
なりたい職業を紙に書くのは、感動的。景太郎が「瀬田さんをこえるような大考古学者になる」でなるが「学校の先生になる」だった。けど、なるはもう一度書き直して「景太郎大好き ずっと一緒」と書いて紙飛行機と一緒に飛ばした。終わり方はとってもグッドだったね。
おまけ。
ラブひな世界の永続性の象徴、絵馬登場。景太郎みたいな奴だからラブひな世界は続いていくんだなって分かりますね。
さて、この日は結婚式。だれと? 聞くなよ。
絵馬は花嫁のヴェールを興味でかぶってみる。しかし、住人たちたちにバレて追い回されることになるが、そこへ瀬田カーに乗った景太郎が颯爽と登場し、絵馬を助ける。
景太郎たちは式場であるひなた荘に行って、絵馬はヴェールをなるに返す。そう、なるは花嫁衣裳に着替えた新婦だったのだ。そして式は始まり、二人は永遠の愛を誓い合う。
ブーケは絵馬が取った。
そして、新婚旅行へでかけるその時に、景太郎がなるのスカートを踏んでしまいスカートが脱げてしまう。お決まりのようになるが景太郎をぶっ飛ばす。
こうしていつもの平和とまったりとしたひなた荘は続いていくのでした。
おしまい。
○最後に
とてもいい話だったなあ。
まとめながらもう一度読み返して、とても心が温まった。
モデルとなった温泉が俺の地元なんだよね。……山形は地元じゃないか。いや、東北が俺の地元なんで(くるしまぎれ〜
あと受験とか俺に親近感が沸く出来事が多く書いてあった。俺だけじゃないけど、受験はみんな経験しているはずだと思うんだ。だから共感も得やすい作品だったんだと思う。
もう10年も前の作品になるけど、今でも色褪せない面白さを持ってる。やっぱそういうのが名作って言うんだろうね。だから俺はもっと他の人にも読んで欲しいと思うから、こうしてブログで紹介をしているのだろうね。布教みたいな。
はっー。いい作品ごちそうさまでした。
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