ゼロの使い魔〈9〉双月の舞踏会

ゼロの使い魔〈9〉双月の舞踏会 (MF文庫J) (2006/09) ヤマグチ ノボル兎塚 エイジ 商品詳細を見る

◆基本データ
著者：ヤマグチ ノボル
イラスト：兎塚 エイジ
出版：MF文庫J
初版：2006/09
世界観：ファンタジー
主要人物：ルイズ、サイト、シエスタ、アンリエッタ、ティファニア
ジャンル１：恋愛
ジャンル２：コメディ
キーワード：ツンデレ、メイド、巨乳、お姫様
対象：中高生向け

◆あらすじ（amazonより抜粋）
才人は使い魔として異世界に『召還』されてしまった高校生。トリステインとアルビオンの戦いで、可愛い魔法使いのご主人様・ルイズと離ればなれになってしまったが、ようやく再開を果たした。前よりもお互いの距離が近くなったように感じ、ルイズは自分の気持ちに素直になりたいと思う。だが、才人を助けてくれた少女ティファニアやシエスタの存在が気になってぎくしゃくしてしまい、うまくいかない。そんなこんなで表面上は変化のない関係を保ちつつ、才人たちがトリステインに戻ると、今度は女王アンリエッタまでが才人を特別扱い!?大混戦の恋模様の一方、見えざる敵はじわじわと動き始め…。異世界使い魔ファンタジー、第9弾。

◆評価
総評：凡作
総点：６０
ストーリー：５
文章：６
キャラ：７
意外性：６
世界観：６
テンポのよさ：６
オリジナリティ：６
ネーミング：６
背景：６
イラスト：６

◆書評
　アンリエッタがサイトを好きになりましたが、これも予定調和だったかなと。
　今回は準備中と言う感じではあるが、しっかりラブコメしているところがまたよい。
　ラブコメですが、それは三角関係方面のラブコメですね。若干ハーレムでもありますが、ルイズとアンリエッタがサイトを巡って対立するところは衝撃的ですね。アンリエッタと言えば、ルイズにとって忠誠を誓った人物であり、歯向かうことなど言語道断です。しかし、愛するサイトのためなら暴力も振るうそんあルイズにかわいさと真摯な気持ちを感じました。俺の中ではルイズ株が急上昇です。
　ラスト。
　タバサがサイトを襲ってきます。これはタバサの母親の病気を治す薬をもらうため、タバサは不服ながら行ったものでした。その事情を知らなくともサイトは持ち前の勇気ある判断でタバサを信じ続け、横腹に多少の怪我を追うもタバサを精神的にも救うことが可能となりました。
　タバサの強さはこれまでの巻でさんざん思い知らされていますから、サイトVSタバサは迫力のある展開になると思いました。しかし、このシーンは案外浅く語られてしまい、タバサとサイトの友情（？）に重きを置いた描き方となっていました。少し残念です。
　エピローグではすでに言及したルイズとアンリエッタのこと以外に、コルベールの復活も描かれています。ここは次の巻につながる大事な場面です。
　総評として物足りなさを感じましたが、ラブコメではニヤニヤさせてもらったので。

▼他の巻
ゼロの使い魔
ゼロの使い魔(2) 風のアルビオン
ゼロの使い魔〈3〉始祖の祈祷書
ゼロの使い魔〈4〉誓約の水精霊
ゼロの使い魔 (5) トリスタニアの休日
ゼロの使い魔〈6〉贖罪の炎赤石(ルビー)
ゼロの使い魔(7) 銀の降臨祭
ゼロの使い魔〈8〉望郷の小夜曲(セレナーデ)
ゼロの使い魔〈9〉双月の舞踏会
ゼロの使い魔〈10〉イーヴァルディの勇者