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じんじゃえ-る! (HJ文庫)じんじゃえ-る! (HJ文庫)
(2009/09/01)
原中 三十四

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◆基本データ
著者:原中 三十四
イラスト:タコ焼き
出版:HJ文庫
初版:2009/9/1
世界観:現代、神社
主要人物:高校生、美少女、神様
ジャンル1:ラブコメ
ジャンル2:三角関係
キーワード:神様、古風剣術、タコ焼き、銀髪、ドロドロ
対象:オタク向け

◆あらすじ(amazonより抜粋)
幼馴染みに近づく男子たちを蹴散らすべく、寂れた神社で神頼みをしていた剣児の許に、突然降臨した少女神様・春奈。剣児の恋路を最初は応援していた春奈だが、だんだんそれが面白くないと感じるようになり……。キュートでワガママな神様が繰り広げるドタバタ・ラブコメディ!

◆評価
総評:惜作
総点:49
ストーリー:6
文章:4
キャラ:3
意外性:7
世界観:5
テンポのよさ:5
オリジナリティ:4
ネーミング:5
背景:3
イラスト:7
◆書評
 HJ文庫の佳作です。
 実は大賞のほうを買っていたのですが、洗濯機に入れてオジャンにしてしまいました。こちらは見えないイトに従って買いました。
 総評にある惜作というのは、友人に本の内容を訊かれたときを想定した場合の返答が「あー……ビミョー」くらいの作品ということになります。素直に面白いと言えない、そんな奥ゆかしい一面を持つ人になれる感想を口走れます。
 読みにくいなー、と思ったのは最初だけで、途中からばんばん飛ばして読み進めます。話もこんがらがってなくて、さらっと読むだけであらかたの内容は頭に入ってくるので大丈夫です。頭の中に風景や状況を思い浮かぶことがあまりありませんでした。断片的に、紙芝居のように状況が映りました。途中から読みにくいところも多いのですが、そんなに重要なことは書かれていないので、スルーしても大丈夫でしょう。
 ちょっと悪かったところはそんなところで、あとは良いところが多いですね。キャラといい、物語といい、文句が付けづらいです。
 キャラはあまり好きになれませんでした。ボクっ子でロリ巨乳な神様なんですが、作中で場違いな空気を醸し出してます。主人公と幼馴染が両想いなんだから、コイツ必要ないだろと。どうして、我を通そうとするのか分かりませんな。言動もラブコメするには程遠いキャラです。脇役程度に出てくれば、応援したくなりますが、これはでしゃばりすぎてわずらわしく感じさせました。幼馴染は神様との対決により、なにか汚い一面を見てしまい、評価は低いです。
 主人公と神様と幼馴染の関係図

 ○⇔○

  ● ←神様

 このような三角関係になっております。
 これは三角関係とは言わず、ストーカーや第三者という位置づけです。ですが、これが作中で大事な役割を担っているのですが、いまいち神様の行動理由が分からずじまいで、どんな役割を果たしたかまで記憶にございません。
 主人公は高校生ですが、言動が幼いです。もう少し、大人な対応を取れるはずですが、それをしてしまうと物語が始まりませんね。テンパっておかしな行動に走るわけでもなく、考えた末におかしな行動に走っているのは違和感ありありです。
 こんなキャラクターたちがいてもいい世界なのかというと、決してそうではありません。古風剣術という木刀を使った剣道のようなものがあります。そういうものを習っていて、この性格というのは考えにくいです。それでいて、強いというチートです。世界観から逸脱したキャラクターが多いですね。
 物語で着目すべき点は神様VS幼馴染です。ラブコメハーレムもので、こんなドロドロに書くのは珍しいです。ドロドロ展開でお互いの悪い面を見せているので、いい印象なんて抱けません。このシーンをもっと綺麗なシーンにしてほしかったですね、作品の雰囲気的に。唐突なシリアスは却って引いてしまいますし、それまでのテンションが下りペースになります。シリアスとは言っても、ラブコメラブコメとしたシリアスならなんの問題もありませんでした。お互いにリアル真剣になってしまうことはコメディ路線の妨げになりますね。「三角関係なんてお互いが傷つくだけです」とラノたののゆっちも仰っています。
 ご都合主義とまでは行きませんが、俺はラストが腑に落ちません。どうして、主人公は幼馴染一直線の人だったのに、ハーレムを楽しもうかなとか言ってるのでしょうか。キャラクター最悪すぎんぞ、これ……。「お前は一途であるべきだ!」新ジャンル「男とチンコ」のチンコも仰っております。

 系統的には「最近よくあるラノベ」です。こういった今の萌えればなんでも食えるみたいな人にはウケがいいと思いますが、物語重視だったりシチュ萌えの人には少し抵抗を感じるかもしれません。
 ですが、実際に神様は可愛く描かれています。煩わしいキャラですが、これがウケるんです。本音はこういった作品は好みではないのですが、これから書こうとしている作品はそういう萌えキャラを出すつもりでいるからです。きっといい参考になったはずです。

 ちなみに神様関連でこの作品に似ていると思ったのは「いつか、こいまち」「かんなぎ」などです。こいまちはキャラの目的がほぼ一緒です。かんなぎはなんとなくそれっぽい空気を読みました。
 俺ははにわだし、いいんじゃね……?

 続刊はでるみたいですよ。
 これから主人公たちは成長していってくれるといいのですが。
 んー、でもHJ文庫は影薄いからなぁ……。仙台の書店(メロブにもない)にあっても地元の本屋には置いてませんし。

 そういや、俺の本も印刷が変らしい。リボンの色が赤一色です。黒が赤色っぽくなっているようですね。交換するほどでもないし、なにかの記念だ。34さんのデビュー記念ってことで、ミスプリ本は題字にとっておきましょう、むふふ。

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