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スプリング・タイム (ガガガ文庫) (2009/11/18) 蕪木 統文 商品詳細を見る |
◆基本データ
著者:蕪木 統文
イラスト:オサム
出版:ガガガ文庫
初版:2009/11/18
世界観:現代、SF
主要人物:高校生、幼稚園児
ジャンル1:ノスタルジア
ジャンル2:タイムリープ
キーワード:思い出、約束、時間移動
対象:大人向け
◆あらすじ(amazonより抜粋)
「またねー」「おーっ、10年後に会おーぜー」子供同士のたわいない別れの挨拶。
それから10年後。引っ越しを間近に控えた春休み、高校生の水戸部尚太は、
自分の名を呼び捨てにする幼稚園児に出会う。三輪車に乗ったその子供は、尚太のかつての友達・ショウキだった。
ショウキに振り回されつつ、忘れていたこの10年の記憶を辿る尚太。ヘンテコな創作曲、"冒険"を共にした自転車、
カエルのタマゴを発見した公園の池、両親の離婚、友達の失踪……。
結果は変わらない、変えられない、変えようがない。だが――。高校生ノスタルジー。
◆評価
総評:唾棄作
総点:12
ストーリー:1
文章:0
キャラ:0
意外性:0
世界観:0
テンポのよさ:0
オリジナリティ:3
ネーミング:3
背景:2
イラスト:3
◆書評
適当買い。
あまりにもひどい出来だと冒頭から感じます。文章は読みにくく、展開は意味不明、キャラはうざい。頼みのイラストは少なすぎる。この作品の良さを語れ、というのは無理難題にも程々にしてくれと回答するしかないだろう。
内容を整理してみて、もう一度良さを探しましょう。
主人公は引越し前、この地への思いを馳せる。因果応報、それが主人公の世界を見る目。本当は引越しはしたくない。けど、それは変えられない。なぜなら、過去は変えることが出来ないから。
そこへ思い出の中からひとつも成長していない友人が現れた。幼稚園児のままだったが、昔の思い出の中の自分が抱いていた気持を知り始め、「この地を離れるのは嫌だ」「因果応報、もうどうしようもない」という二つの意思で葛藤していた。
幼稚園児の友人を過去へ還す方法は主人公と友人の間に交わされた約束「10年前でまた会おう」という言葉に隠されていた。行き先を指定してタイムリープする都市伝説があり、それを幼稚園児に実行し、過去へ還すことに成功。
もう、この頃に、主人公は「この地が大好きだ」と認め、思い出を綺麗なままにしようと考えていた。
目が覚めると、幼稚園児だった友人はそのまま主人公と同い年の友人で、紅一点の彼女は主人公好みのロングヘアになっていた。
こうして現在は過去に塗り替えられ、主人公の願いの通りになったとさ。
故郷は遠くにありて思うもの。
テーマは故郷だと思います。故郷とは心の拠り所、自分の生まれた土地だけが故郷ではないですよ。もちろんそれは時がたてば変わります。もしかするとそれを書きたかったのかも。
基本的にノスタルジアの路線を行きますが、SF的要素としてタイムリープがあります。俺が思うに、ノスタルジアかSFのどちらか一方にジャンルを絞ってくれれば良かったです。
高校生を視点に置いていますが、これはどうなんでしょうね。ノスタルジアを扱う作品として。故郷もなにも知らない高校生ごときにこのような高尚な感覚は滅多なことでない限り持てません。引越しは寂しいと感じますが、そこまで感傷に浸るほどでもありません。そして、感傷に浸るのは失ってからです。
例えば、慣れ親しんだ家が壊れて住めなくなったときの俺は新しい家に期待を寄せていましたが、今となっては家を思い出すだけで昔味わった思い出がフラッシュバックしてきます。ここでやっと「ああ、懐かしいな」と感じるものです。
それが引越しもしたことのない高校生なんかに分かるわけがないのです。
だから、キャスティングがおかしいんじゃないの?
タイムリープの解釈はかなり適当。物語的にはただの道具にしか扱われていないのですね。いえ、これは悪いことではないのですが、タイムリープの仕方といい、かなりご都合主義。これでは読者も納得出来ない。読者の納得行く理由を考えた結果が「都市伝説」ですよ? それがご都合主義って言うんだっての。
ストーリーは無駄ばかり。
意味不明な戦闘員、なんの伏線でもない管理人など無駄なキャラも多く登場します。しかも、前半だけで後半はまるっきり姿を現しません。
……コイツら、何のために登場させたんだ?
これは俺にも分からん。推測だけど、昔の思い出が現実に顕現したのだと思います。そうやって、都市伝説は主人公の近くへ歩み寄っていることを表したかったのかも。
後半は思い出さがし。前半での失速の勢いは止まらず、テンポも落ちて読む気が失せます。主人公の一人称は地の文が説明的で面白くない。根本的に面白くない。展開が単調。起伏がなく、クライマックスもない。クライマックスだと思えるシーンもあまりに唐突すぎて話に付いていけない。そして、ラストシーンも2ページだけで、夢から覚めると未来が変わっていたことを示そうとしたので、やっぱり納得の行かない終わり方を迎えてしまいます。
行き当たりばったりの物語なんですね。
キャラはうざい。総じてうざい。
特に女。こいつは変にキャラ立ちさせようとしたのか不自然なキャラになっています。萌えさせればいいんでしょ、って感じで、変な単語吐いてる毒電波にしか過ぎません。見ていて反吐がでる。
会話も成立していないような破綻した文章にカスキャラ。これは誰が得をするんだ?
幼稚園児、うざい。子供はうざいものだが、この作品で示したいのはウザイところじゃないだろう。昔と今の違いだろう。ノスタルジアだろう。うざいことを示して、過去を汚してどうするんだよ。
主人公。精神が子供すぎます。ガキっぽい。思考が幼いのは作家のせいなのか? もっと過去に思いを馳せるような大人な高校生にすればいいものを。イマドキこんな高校生いねーよ。いたとしてもいじめられっ子だよ。
マジで方向性が分からんキャラばっかです。
読者層は高いはず。
大学くらいにならないと、ノスタルジアは感じれないと思います。たまに中高生でも感じれる人もいますが、ごく少数でしょう。なんとなく寂しい感じがするだけで、それが「懐かしい」という気持ちまでは到達しない、それがたいていの中高生です。
そんな読者層狙いかと思えば、視点は高校生。女は毒電波。話は意味不明。
読者層がわかりませんね。イラストも萌え絵じゃないし。
マジで誰得。
適当買い。
あまりにもひどい出来だと冒頭から感じます。文章は読みにくく、展開は意味不明、キャラはうざい。頼みのイラストは少なすぎる。この作品の良さを語れ、というのは無理難題にも程々にしてくれと回答するしかないだろう。
内容を整理してみて、もう一度良さを探しましょう。
主人公は引越し前、この地への思いを馳せる。因果応報、それが主人公の世界を見る目。本当は引越しはしたくない。けど、それは変えられない。なぜなら、過去は変えることが出来ないから。
そこへ思い出の中からひとつも成長していない友人が現れた。幼稚園児のままだったが、昔の思い出の中の自分が抱いていた気持を知り始め、「この地を離れるのは嫌だ」「因果応報、もうどうしようもない」という二つの意思で葛藤していた。
幼稚園児の友人を過去へ還す方法は主人公と友人の間に交わされた約束「10年前でまた会おう」という言葉に隠されていた。行き先を指定してタイムリープする都市伝説があり、それを幼稚園児に実行し、過去へ還すことに成功。
もう、この頃に、主人公は「この地が大好きだ」と認め、思い出を綺麗なままにしようと考えていた。
目が覚めると、幼稚園児だった友人はそのまま主人公と同い年の友人で、紅一点の彼女は主人公好みのロングヘアになっていた。
こうして現在は過去に塗り替えられ、主人公の願いの通りになったとさ。
故郷は遠くにありて思うもの。
テーマは故郷だと思います。故郷とは心の拠り所、自分の生まれた土地だけが故郷ではないですよ。もちろんそれは時がたてば変わります。もしかするとそれを書きたかったのかも。
基本的にノスタルジアの路線を行きますが、SF的要素としてタイムリープがあります。俺が思うに、ノスタルジアかSFのどちらか一方にジャンルを絞ってくれれば良かったです。
高校生を視点に置いていますが、これはどうなんでしょうね。ノスタルジアを扱う作品として。故郷もなにも知らない高校生ごときにこのような高尚な感覚は滅多なことでない限り持てません。引越しは寂しいと感じますが、そこまで感傷に浸るほどでもありません。そして、感傷に浸るのは失ってからです。
例えば、慣れ親しんだ家が壊れて住めなくなったときの俺は新しい家に期待を寄せていましたが、今となっては家を思い出すだけで昔味わった思い出がフラッシュバックしてきます。ここでやっと「ああ、懐かしいな」と感じるものです。
それが引越しもしたことのない高校生なんかに分かるわけがないのです。
だから、キャスティングがおかしいんじゃないの?
タイムリープの解釈はかなり適当。物語的にはただの道具にしか扱われていないのですね。いえ、これは悪いことではないのですが、タイムリープの仕方といい、かなりご都合主義。これでは読者も納得出来ない。読者の納得行く理由を考えた結果が「都市伝説」ですよ? それがご都合主義って言うんだっての。
ストーリーは無駄ばかり。
意味不明な戦闘員、なんの伏線でもない管理人など無駄なキャラも多く登場します。しかも、前半だけで後半はまるっきり姿を現しません。
……コイツら、何のために登場させたんだ?
これは俺にも分からん。推測だけど、昔の思い出が現実に顕現したのだと思います。そうやって、都市伝説は主人公の近くへ歩み寄っていることを表したかったのかも。
後半は思い出さがし。前半での失速の勢いは止まらず、テンポも落ちて読む気が失せます。主人公の一人称は地の文が説明的で面白くない。根本的に面白くない。展開が単調。起伏がなく、クライマックスもない。クライマックスだと思えるシーンもあまりに唐突すぎて話に付いていけない。そして、ラストシーンも2ページだけで、夢から覚めると未来が変わっていたことを示そうとしたので、やっぱり納得の行かない終わり方を迎えてしまいます。
行き当たりばったりの物語なんですね。
キャラはうざい。総じてうざい。
特に女。こいつは変にキャラ立ちさせようとしたのか不自然なキャラになっています。萌えさせればいいんでしょ、って感じで、変な単語吐いてる毒電波にしか過ぎません。見ていて反吐がでる。
会話も成立していないような破綻した文章にカスキャラ。これは誰が得をするんだ?
幼稚園児、うざい。子供はうざいものだが、この作品で示したいのはウザイところじゃないだろう。昔と今の違いだろう。ノスタルジアだろう。うざいことを示して、過去を汚してどうするんだよ。
主人公。精神が子供すぎます。ガキっぽい。思考が幼いのは作家のせいなのか? もっと過去に思いを馳せるような大人な高校生にすればいいものを。イマドキこんな高校生いねーよ。いたとしてもいじめられっ子だよ。
マジで方向性が分からんキャラばっかです。
読者層は高いはず。
大学くらいにならないと、ノスタルジアは感じれないと思います。たまに中高生でも感じれる人もいますが、ごく少数でしょう。なんとなく寂しい感じがするだけで、それが「懐かしい」という気持ちまでは到達しない、それがたいていの中高生です。
そんな読者層狙いかと思えば、視点は高校生。女は毒電波。話は意味不明。
読者層がわかりませんね。イラストも萌え絵じゃないし。
マジで誰得。
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