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![]() | 海の底 (角川文庫) (2009/04/25) 有川 浩 商品詳細を見る |
◆基本データ
著者:有川浩
カバーデザイン:鎌部善彦
出版:角川文庫
初版:2006/06
ジャンル:パニック
◆評価
総評:B
総点:74
ストーリー:9
文章:8
キャラ:8
意外性:5
世界観:10
テンポのよさ:6
オリジナリティ:7
ネーミング:5
背景:6
イラスト:×(挿絵なしなので最初に10を加算します)
その他:十五少年停泊記
◆あらすじ(webKADOKAWAより抜粋)
「奴ら」はぼくらを食いに来た。その名は―― 『図書館戦争』の著者が放つノンストップ・パニックSF作品!文庫特別版「海の底・前夜祭」も収録!!
4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見た時、喧騒は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている」!自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか「歪んでいた」。一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく――ジャンルの垣根を飛び越えたスーパーエンタテインメント!!
◆書評
自衛隊三部作、完結。
『塩の街』『空の中』は既読であるため、僕にとって三部作最後の作品となる。
自衛隊三部作というのは有川の自衛隊を題材としたメディアワークス(電撃文庫の親玉)から出版された作品のことを言う。
と、三部作の説明から入ってみた。
内容はゴジラを想像してもらうといい。
ネタバレはしない方針で行く。
この作品において「ここをよく見ておけ!」っていう部分は「細部にいたる描写」だ。
いちばん最初に赤い甲殻類が横須賀を襲撃し、それ以外はすべて本当にあったように思ってしまうほど、警察と自衛隊の縄張り争いや官僚たちの談義、大人と子供、そこで繰り広げられるドキュメンタリーなど多くが本物なのかと思ってしまう出来だった。
そういった物語に忠実なリアリティ(決してリアルではない)を楽しめる。
物語面に続いて、キャラクターもいい評価をしたい。登場する人物がちゃんと生きてる。そして生きようと思ったり、負けないと思ったり、さまざまな感情が芽吹きぶつかり合い、絡み合う。潜水艦「きりしお」に閉じ込められた15人の子供たちと二人の乗組員である夏木と冬原は物語から飛び出してきてもおかしくはなかった。最近のラノベは「ねーよw」となる設定ばかりを背負ったキャラが多く登場するが、こちらは切実に「ありそう。あってもおかしくない」と思ってしまう設定を背負っている。
これだけでなく、心理描写もすばらしかった。三人称小説なので、心理描写の対象となる人物は変わる。と言っても章に何度かある程度だ。分かりやすく、参考にしたい部分でもある。
テンポのよさは少ないが、物語は十分な厚さがあるので、じっくりと読み進めていって欲しい。
背景的にはまあほどほどというところではないだろうか。
では、僕はこの辺で。
著者:有川浩
カバーデザイン:鎌部善彦
出版:角川文庫
初版:2006/06
ジャンル:パニック
◆評価
総評:B
総点:74
ストーリー:9
文章:8
キャラ:8
意外性:5
世界観:10
テンポのよさ:6
オリジナリティ:7
ネーミング:5
背景:6
イラスト:×(挿絵なしなので最初に10を加算します)
その他:十五少年停泊記
◆あらすじ(webKADOKAWAより抜粋)
「奴ら」はぼくらを食いに来た。その名は―― 『図書館戦争』の著者が放つノンストップ・パニックSF作品!文庫特別版「海の底・前夜祭」も収録!!
4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見た時、喧騒は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている」!自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか「歪んでいた」。一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく――ジャンルの垣根を飛び越えたスーパーエンタテインメント!!
◆書評
自衛隊三部作、完結。
『塩の街』『空の中』は既読であるため、僕にとって三部作最後の作品となる。
自衛隊三部作というのは有川の自衛隊を題材としたメディアワークス(電撃文庫の親玉)から出版された作品のことを言う。
と、三部作の説明から入ってみた。
内容はゴジラを想像してもらうといい。
ネタバレはしない方針で行く。
この作品において「ここをよく見ておけ!」っていう部分は「細部にいたる描写」だ。
いちばん最初に赤い甲殻類が横須賀を襲撃し、それ以外はすべて本当にあったように思ってしまうほど、警察と自衛隊の縄張り争いや官僚たちの談義、大人と子供、そこで繰り広げられるドキュメンタリーなど多くが本物なのかと思ってしまう出来だった。
そういった物語に忠実なリアリティ(決してリアルではない)を楽しめる。
物語面に続いて、キャラクターもいい評価をしたい。登場する人物がちゃんと生きてる。そして生きようと思ったり、負けないと思ったり、さまざまな感情が芽吹きぶつかり合い、絡み合う。潜水艦「きりしお」に閉じ込められた15人の子供たちと二人の乗組員である夏木と冬原は物語から飛び出してきてもおかしくはなかった。最近のラノベは「ねーよw」となる設定ばかりを背負ったキャラが多く登場するが、こちらは切実に「ありそう。あってもおかしくない」と思ってしまう設定を背負っている。
これだけでなく、心理描写もすばらしかった。三人称小説なので、心理描写の対象となる人物は変わる。と言っても章に何度かある程度だ。分かりやすく、参考にしたい部分でもある。
テンポのよさは少ないが、物語は十分な厚さがあるので、じっくりと読み進めていって欲しい。
背景的にはまあほどほどというところではないだろうか。
では、僕はこの辺で。
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