ゼロの使い魔(7) 銀の降臨祭

ゼロの使い魔(7) (MF文庫J) (2006/02/24) ヤマグチ ノボル 商品詳細を見る

◆基本データ
著者：ヤマグチ ノボル
イラスト：兎塚 エイジ
出版：MF文庫J
初版：2006/2/24
世界観：ファンタジー
主要人物：ルイズ、サイト
ジャンル１：ラブコメ
ジャンル２：勇気
キーワード：イケメン、アルビオン侵攻、クリスマス休戦、婚約
対象：中高生向け

◆あらすじ（amazonより抜粋）
才人がある日突然『召還』されてしまった異世界ハルケギニア。使い魔として、ご主人様のルイズとともに参戦したアルビオンとの戦いは、ひとまず連合軍―ルイズたちが勝利を収める。すっかり戦勝ムードでアルビオンとの決戦に備える連合軍だが、才人は先日の戦闘のことを引きずって元気がない。ルイズは才人を励まそうと、ちょっぴり大胆な振る舞いもしてみるが、才人は上の空。ルイズは拗ねてしまい、そんな彼女に才人は「俺ふられた!」と思いこみ、またも関係はこじれてしまう。そこへ、超美少年のロマリアの神官が現れる。ルイズは才人への反発から神官に思わせぶりな態度をとりはじめ…。異世界使い魔ファンタジー、波乱の第7弾。

◆評価
総評：佳作
総点：６８
ストーリー：９
文章：６
キャラ：８
意外性：７
世界観：７
テンポのよさ：６
オリジナリティ：７
ネーミング：６
背景：６
イラスト：６

　前の巻から引き続き面白すぎる今巻。やっぱり終わり方が秀逸すぎるのです。
　前半部分は新登場のジュリオがイケメンで、なんとなくヱヴァのカヲルってぽい感じがするのは俺だけだろうか。
　戦争に対する価値観の違いですね。そこから生まれるルイズとサイトの意思のすれ違い。お互いが好きという事実を読者は知っているため、二人がギクシャクする過程には目も当てられないです。
　死ぬことが名誉だというのは分からなくないけど、実際に俺がそんな立場になったら死にたくなくて逃げちゃうね。あ、ほら、俺長男だし出兵はないよ。
　銀の降臨祭。現実でいうクリスマスみたいなもんか。クリスマス休戦のように銀の降臨祭でも行うようです。このシーンはアニメ二期の最後の方でも使われていましたね。かなりサイトが格好良いシーンです。
　ルイズが好きだから、命を賭ける。好きな人のために命がけになるなんて人生で一度有るか無いかくらいのもので、しかもかなり男らしい場面です。熱い展開ですよね。
　そして、サイトは死んでしまいます。
　少し、続きがあるみたいなんですが、衝撃的な終わり方で締めくくって欲しかったですな。まあ、これはこれで続編を期待できると思って、バランスのいい配分だとは思いますが。
　敵に向かっていくサイトのイラストが妙に格好良かったです。ハードカバーのファンタジーを見ているみたい。

▼他の巻
ゼロの使い魔
ゼロの使い魔(2) 風のアルビオン
ゼロの使い魔〈3〉始祖の祈祷書
ゼロの使い魔〈4〉誓約の水精霊
ゼロの使い魔 (5) トリスタニアの休日
ゼロの使い魔〈6〉贖罪の炎赤石(ルビー)
ゼロの使い魔(7) 銀の降臨祭
ゼロの使い魔〈8〉望郷の小夜曲(セレナーデ)
ゼロの使い魔〈9〉双月の舞踏会
ゼロの使い魔〈10〉イーヴァルディの勇者